あれも経費になる!?フリーランスからの疑問に税理士が回答!

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 フリーランスになりたての人やこれからなる予定の人は、会計処理や確定申告のことがよく分からず、迷いがちなことも多いのではないでしょうか。そこで、2人の税理士に、フリーランスからよく寄せられる質問に回答していただきました。

Q.「フリーランスになると、喫茶店のコーヒーや食事も経費になると聞いたのですが、コワーキングスペースに行く前に毎朝食事を近くの喫茶店でしています。これは経費になりますか?」

A.「喫茶店で取引先と打ち合わせを行った場合や、出先でWi-Fiが必要なときのお茶代の場合は、経費として登録していいと思います。しかし、毎朝の食事など、仕事に関係のない食事代などは経費にできませんので、その内容が重要となります」(アカテラス税理士事務所 税理士 見上雄一朗さん)

Q.「マイナンバーカードを所有すれば、過去の確定申告の詳細や作業の一時保存は可能になりますか?」

A.「可能です。マイナンバーカードには役立つ機能が盛りだくさんです。マイナンバーカードで電子署名および申告を行った場合、メールボックスに電子申告データが格納され、いつでもダウンロードや閲覧ができます」(広尾税理士法人 税理士 佐伯裕さん)

Q.「確定申告を楽にするために、日々の会計を簡易的にまとめられるようになる方法を知りたいです」

A.「簡易的にまとめる場合には、会計アプリを使用すれば解決できます。他にも現金取引を一元管理するなど、効率的にしていけば日々コツコツと会計作業が進められると思います」(見上さん)

 最近では、スマホで手軽に管理できる会計アプリが続々と登場しています。例えば、「スマホ会計FinFin」は、スマホで楽に会計管理できるサービスです。スマホだけで全自動で確定申告を完結できるうえ、仕訳の自動化も容易。また、「スマホインボイスFinFin」という請求書や領収書の作成・管理がスマホで手軽にできるアプリもあり、2023年10月1日からはじまるインボイス制度に対応できます。

 その他にも、「freee」「taxnote」といった会計アプリも存在します。freeeは、○×形式の質問で確定申告に必要な書類作成をやさしくサポート。taxnoteは、Excelや弥生会計、freee、マネーフォワードクラウドなどに出力できる点で便利です。

 フリーランスになったばかりの人、副業を始めた人、これから始める人は、ぜひ参考にしてくださいね。