自分の体のこと、理解してる？ アラサー女子が「健康博覧会」に行ってみた
日曜の夜までテーマパークにいて、月曜は元気に出社。水曜はノー残業デーで終電ギリギリまで飲んでも、次の日お酒は残らない。
……アラサーになった今、そんな元気な20代前半がめちゃくちゃ懐かしいです。もう無理、絶対できない。
20代後半になって、今までにない体の変化を感じる方、多いと思います。かく言う私もその一人。健康のためにできることって、何があるんでしょうか？
そこで私は、人々の健康をサポートする企業が集まる「健康博覧会」に参加。最新の技術を使った商品や新しい発想を取り入れた商品まで、今までに見たことのない商品やサービスばかりだったので、私が気になったものを紹介していきます！
■41年目の開催！ 国内最大級の健康業界エキスポ
「健康博覧会」は、健康産業分野で国内最大級のビジネストレードショーとして、2023年2月8日〜10日にかけて東京ビッグサイトで開催されました。
今回の展示会で企業が提案する商品は、なんと4,000点以上。「ひと・社会・地球の健康を考える」をメインテーマに、機能性表示食品、フェム・メンズケア、CBD、プロテインやプラントベースなど多様な製品・サービス、そして原材料を展示されていました。
■自分のお肌の状態、知ってますか？
最初に訪れたのは、化粧品メーカー「シーボン」のブース。お肌は疲れや年齢が出やすいので、今の肌状態を知りたいと思い訪れました。
高性能カメラを使用してお肌の“キメ”の状態を調べてもらったのですが、「お肌の状態、きれいですよ〜」と言っていただき、ちょっとひと安心。さらに、おすすめの美容液も提案してもらいました。
実は、シーボンは化粧水などの商品販売だけでなく、定期的なアフターサービスを受けられるのが魅力なんです。シーボンの店舗に行けば、さらに詳細な肌チェックやフェイシャルケアが受けられるんだとか。これはぜひお店に行ってみたいですね！
■プラントベースは「体に良い＆おいしい」の時代へ！
次に向かったのは、「ベジプロジェクトゾーン」。ここでは、NPO法人ベジプロジェクトジャパンのヴィーガン認証を得たヴィーガン・プラントベースの商品が並んでいました。
特に気になったのが、インドカリーや中華まんで有名な老舗、新宿中村屋（以下、中村屋）が開発したプラントベースのレトルトカレー「幸せの黄色いキーマカリー ソイミート＆ひよこ豆 8種の野菜」と「喜びの赤いキーマカリー ソイミート＆トマト 11種の野菜」。
実はこの商品、中村屋の女性社員さんたちが中心になって開発したんだとか。ヴィーガンという食生活が広がる中で、老舗レストランの本格的なおいしさをプラントベースで味わってほしい、という思いから開発されたそうです。
大豆ミートと野菜、豆による具材感で食べ応えがあり、中村屋特製のオリジナル野菜ソテーによってコクと旨味を凝縮。経験豊かなシェフがスパイスを活かしたレストランクオリティの味を実現させています。
同じくプラントベースの商品を開発しているのが、トマトケチャップや野菜ジュースで有名なカゴメ。
レトルトのカレーやパスタソースを展開する「カゴメプラントベースシリーズ」の他、植物性乳酸菌を使った「カゴメ植物性乳酸菌 ラブレ」、プラントベースフードブランド「2foods」と共同開発したプラントベースの「Ever Egg（エバーエッグ）」など、創業120年以上、野菜と向き合ってきたカゴメだからこそ追求できる“野菜の旨味”やノウハウが詰まった商品を展開しています。
実際に試食したところ、「本当にプラントベースなの!?」と驚いてしまうほど、カレーやパスタソース、そして卵ではないエバーエッグまで、動物性と変わりない“おいしさ”を感じることができました。
■新たな可能性に期待！ 最新の食品原料をチェック
この健康博覧会では、実際に販売されている商品の他、企業が新たに開発した原料も数多く紹介されていました。
小麦粉やパスタが有名なニップンのブースでは、ストレス緩和の新素材「ローズマリーエキス」と、肌の機能性表示「ニップンセラミド」がピックアップされていました。
ハーブの中でも特にストレス緩和の有効成分が多かったローズマリーに着目し、ニップン独自の製法で抽出・粉末化したローズマリーエキスは、植物による天然由来の成分なので、安心して取り入れることができます。
また、肌のバリア機能向上素材であるニップンセラミドは、米やトウモロコシから抽出した植物由来のセラミド（グルコシルセラミド）。低用量で使用できるので、さまざまな成分と組み合わせやすいのがポイントです。こちらはすでにニップンからサプリとして販売されており、飲むUV対策ができる「うるつやピュアホワイト」、全身の乾燥対策になる「潤つやセラミド」が発売されています。
続いて訪れた森下仁丹のブースでは、機能性表示に対応した素材「ローズヒップエキス」「サラシアエキス」「カシスエキス」が紹介されていました。
ローズヒップと言えば、紅茶など飲み物でよくお目にかかる印象ですが、実はローズヒップの種子に含まれるポリフェノールのひとつ、「ローズヒップ由来ティリロサイド」には、体脂肪を減らす成分が含まれているそうです！（詳しくは森下仁丹のホームページを参照）
続いて「サラシアエキス」は、インドやスリランカに多く自生するハーブ「サラシア」の木の根や幹から抽出しています。100％天然植物由来エキスなので、自然派の方にもおすすめとのこと。食後の血糖値上昇をゆるやかにする機能があるそうです！
PCで仕事をしていると、目の疲れも気になりますよね。そこで森下仁丹が注目したのが、アントシアニンです。カシスはアントシアニンの含有量が豊富な他、「ピント調節の機能の低下を和らげる」「暗い場所での見る力を助ける」という特長があります。こちらも100％天然植物由来のエキスで安心です。
次に訪れたのは、「カップ印」のお砂糖でおなじみの日新製糖。今回の展示会では、お砂糖にも含まれている“糖”から歯を守る環状オリゴ糖「CI-Dextran mix」を紹介していました。
虫歯の主な原因は、砂糖から作られるプラーク（歯垢）なんだそう。そしてオリゴ糖の一種である「CI（サイクロデキストラン）」は、虫歯菌が糖から歯垢をつくる働きを阻害する力を持っているんだとか。
この部分に着目し、日新製糖では「CI-Dextran mix」を使ったオーラルケア商品の他、飲み物やお菓子への活用を提案しています。すでに商品化も実現しており、歯科医院で販売しているところもあるそうです。これはぜひ広まってほしいですね！
■女性の体と向き合うフェムケアグッズが集合
健康博覧会では、女性ヘルスケア市場専門のシンクタンクカンパニー、ウーマンズとタッグを組んだ「ジェンダード・イノベーションEXPO」も開催されていました。
そこに出店していたのが、コンドームを筆頭に長靴や医療用・家庭用手袋などのゴム製品、さらにはカイロや温熱シートなど多岐に渡って人々の生活を支えるメーカー、オカモト。
オカモトでは女性の生活に寄りそった商品開発に取り組んでおり、2022年12月には「オカモトのFemcare&Femtech」という特設ページを立ち上げています。
「潤滑ゼリーやコンドームはお店で買いづらい」という声に応え、女性でも手に取りやすいデザインを採用した「before潤滑ゼリー」や「ピュアマーガレット」シリーズを発売。
また、デリケートゾーンのケアとして膣内を洗浄する「弱酸性クリーンシャワープラス」を提案する他、「温女子（おんじょし）」というショーツからはみ出ない形を追求した温熱シートの販売も行っています。
■健康になるには自分を知ることが大事かも？
スキンケアに食品、新しい原料にフェムケア商品まで、さまざまな「健康」にまつわる商品やサービスを知ることができた健康博覧会。
人々の健康のために努力を重ねている企業のおかげで、私たちは今、自分の体の悩みに合わせて選べる手段がたくさん用意されていることを知りました。
選択肢が増えたということは、より自分の体調に合った商品を自分で選ぶ必要があるということでもあります。健康を考える上で、まずは自身の体を知るところから始めてみてはいかがでしょうか。
（取材・文：松岡紘子／マイナビウーマン編集部）
