安い『うなぎ』も最高に旨くなる!身体にいいおすすめレシピ
夏といえば、“うなぎ”ですよね!
【画像】暑い夏に効く!「うなぎ」を使ったレシピなど、夏鍋4選をみる
今年の土用の丑の日は、7月23日(土)、8月4日(木)の2日だそう。
いつものメニューとして、うなぎのかば焼きやうな丼、うな重などが定番ですが、今回ご提案したいのは、「うなぎ鍋」。
「うなぎと鍋は合うの?」「そもそも夏に鍋?」とツッコミを入れたくなりますが、実はうなぎ鍋は、夏にぴったりだというのです。
そう話しているのが、うなぎ鍋のレシピを考案した料理研究家の安井レイコさん。
うなぎを使った鍋の魅力やレシピ、おすすめアレンジ術のほか、その他の夏にぴったりの鍋も教えてくれました!
うなぎ鍋ってどんなもの?
うなぎ鍋って一体……? 安井さんに率直に聞いてみました。
安井レイコさん(以下、安井)「市販のうなぎの蒲焼とタレを使いながら、梅干しでさっぱりとした鍋仕立てにしました。
蒸し暑い時期でも、これなら食が進みます。鍋で火を入れた後は、余熱をそのまま生かして食卓へ。
梅干しもうなぎも、ふっくら仕上がります」
早速、レシピを教えていただきました!
■梅干しとうなぎの鍋 レシピ
【材料】(2人前)
うなぎの蒲焼:1尾
うなぎのたれ:大さじ4
梅干し:2個
水菜:100g
長ネギ:1本
えのき:100g
絹ごし豆腐:100g
昆布:10センチ角×2枚
日本酒:大さじ2
塩:ひとつまみ(梅干しの塩分により)
水:800ml
【作り方】
(1)うなぎは4等分に切り、水菜は10センチに切り、長ネギは斜め切り、えのきは石づきを取り、豆腐は1センチの厚さに切っておく。
(2)鍋に水を入れたら、昆布、梅干しを入れて火にかける。
(3)沸騰したら、日本酒、うなぎのたれ、塩を入れて、(1)の食材を入れてフタをして野菜が煮えるまで火にかける。
(4)火から下ろして食卓に運んでできあがり。
(5)具を食べ終わったら、うどんまたは残りそうめんを入れ、梅干しを崩しながら数分煮てできあがり。
思ったよりも鍋とうなぎ、合いそうですね!
食べ終わった後も美味しくいただけるのだそう。
安井「食べ終わった後は、うどんか残りそうめんを入れて、再度加熱。
ちょっと温めただけで、身体を元気にする梅干し麺のシメと、ダシ茶漬け風のチョイスができます。
ワサビ、ごま、のりなどをトッピングし、熱々のごはんにのせて食べても美味しいですよ」
また、夏は冷たい飲み物や食べ物が美味しく感じられ、ついたくさんとりすぎたり、冷房をフル回転したりと、冷えがちなので、温かい鍋で温活するのも良さそうです。
梅干しとうなぎの鍋って…素朴な疑問を解消
ところで、この鍋レシピを知ると、いろんな素朴な疑問がわいてきます。安井さんに聞いてみました!
うなぎと梅干しの食べ合わせというのはあまりよくないと聞いたことがあります。
今回、あえてうなぎと梅干しを合わせた理由は?
安井「うなぎと梅干しの食べ合わせが悪い、というのは根拠がなく、栄養的には問題がありません。
夏に良いビタミンBを、うなぎでしっかり摂りたいと考えたところ、うなぎの脂っこさをさっぱりいただくにはどうすれば?というところから、梅干しと合わせようと思いました」
最近では、うなぎはなかなか手に入りにくいですよね。
安いうなぎでも、より美味しく作る方法は?
安井「どのようなうなぎでも、梅干しと合わせるとさっぱりしますが、もしもうなぎに臭みがあるようでしたら、一度、日本酒で洗っていただくのも良いかと思います」
ぜひこの夏、梅干しとうなぎの鍋、試してみましょう!
まだまだあります!夏におすすめの鍋レシピ3選
実は、まだまだ夏にぴったりの鍋レシピがあるそうなんです!
安井さん作の夏におすすめの鍋レシピを3つご紹介します。
1.夏のスープカレー鍋
夏といえばカレー。スパイシーな香りが、食欲を奮い立たせてくれます。
カレー粉を使って、いつものカレーとは違う、スープカレーを楽しみましょう。
【材料】(2人前)
純カレー粉:大さじ2
ケチャップ:大さじ2
コンソメ:2個
塩・黒コショウ:適量(味見をして足りない分)
しょうが:小さじ2
にんにく:小さじ2
水:600ml
サラダオイル:大さじ2
えのき:1パック
豚バラ肉薄切り:200g
水菜:100g
サラダ用カット野菜:1袋(約200g)
【作り方】
(1)サラダ油を鍋に入れて、しょうがとにんにく(チューブまたはすりおろし)を香りが出るまで炒め、純カレー粉も入れて、混ぜながら炒める 。
(2)水とコンソメ、ケチャップを入れて、沸騰させる。
(3)石づきを切ったえのき、4〜5センチに切った水菜、サラダ用カット野菜などを肉で巻いて、カレースープで煮ながら食べる。
肉をしゃぶしゃぶして煮てから、サラダ用の野菜を巻いて食べても良いそうですよ。
2.トマトキムチ鍋
辛いキムチ鍋も夏にはぴったり。
夏野菜の、トマトやナスをふんだんに使って、夏らしい味わいを楽しみましょう。
【材料】(2人前)
キムチ漬け:80g
鶏もも肉:100g(塩、こしょう少々)
トマトジュース:1本(200ml)
キャベツ:100g
ブロッコリー:1/2本(または水菜など葉野菜)
玉ねぎ:100g
にんじん:40g
じゃがいも:100g
しめじ:100g
にんにく:1片
オリーブオイル:大さじ1
赤ワイン:15ml
トマトケチャップ:大さじ1
砂糖:小さじ1
塩:少々
【作り方】
(1)土鍋にオリーブオイルを入れ、弱火にかけたら、スライスしたにんにくを、香りが出るまで炒める。
(2)(1)にトマトジュースとワイン、水、キムチを入れ、トマトケチャップ、砂糖、塩で味を調る。軽く塩こしょうを振っておいた、鶏もも肉、ざく切りにしたキャベツ、玉ねぎ、拍子木切りにしたにんじん、じゃがいも、小房に分けたしめじ、ブロッコリー(葉野菜)などを入れて、できあがり。
3.冷しゃぶイタリアーノ(イタリアンソースで食べる冷しゃぶ)
ひんやりとした冷やししゃぶしゃぶです。
和風のタレでもOKですが、今回はトマト味にしてみました。
トマトのたれは、そうめんなどの冷やし麺のたれにもなるそうですよ。
【材料】(2人前)
しゃぶしゃぶ用豚肉 200g
白ワイン・オリーブオイル 少々
にんにく 1片
コンソメ 1/2個
水 500ml
レタス、きゅうり、トマト、レモンの薄切り、ベビーコーン、カイワレ大根など好みで
●トマトだれ
カットトマト水煮(缶詰):1/2缶(約220g)
にんにく:1片
玉ねぎ:10g
パセリ:1/2本(約3g)
オリーブ:4個
タカの爪:1/2〜1本
塩小さじ:1/4
こしょう:少々
レモン汁:小さじ1/2
【作り方】
(1)鍋に水を入れて火にかけ、白ワイン、オリーブオイル、コンソメを入れて沸騰直前になったら、薄切りにしたにんにくと豚肉を1枚ずつ入れ、フタをしたら2-3分で火を止めて冷ましておく。
(2)トマトの水煮(缶詰)をつぶし、そこにすりおろしたにんにく、玉ねぎとパセリ、オリーブとタカの爪のみじん切りにしたもの、塩、こしょう、レモン汁を混ぜてたれを作る。
(3)(1)の湯が冷めたところで、氷を入れて冷やし、好みの野菜を盛って、(2)のソースを添えたらできあがり。
(4)具を食べ終わったところで、鍋を火にかけ、残ったトマトの水煮、スパゲッティ(もしくはショートパスタ)を入れてゆでると、スープパスタのシメのできあがり。粉チーズをたっぷりかけて。
まとめ
夏にぴったりの鍋料理、いかがでしたか?
うなぎやスープカレー、冷しゃぶと、意外と夏に合いそうな鍋でしたよね。
ぜひこの夏、鍋を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【取材協力】安井 レイコ(やすい・れいこ)さん
「簡単、キレイに健康に!」をモットーとした、レシピ開発及びコンサルティング活動、講演、テレビ、CMなどを幅広く行う。
2007年「食のうちエコ!専門家として環境大臣と登壇。
健康とエコをキーワードとした料理講習会やイベントなどを日本だけでなく米国でも開催。
「鍋を世界に!」を合言葉に、ヘルシーな鍋料理を世界中で提案し続けている。