2019年に公開、世界中で大ヒットした『ライオン・キング』。リアルなCGに加えてビヨンセが声優として出演、サウンドトラックに娘のブルー・アイビー・カーターとともに参加したことも大きな注目を集めた。その第2弾が作られることになった。監督に抜擢されたのは映画『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス。

タイトルやストーリーはまだ明らかにされていないがエンタメサイト「デッドライン」によるとジョン・ファブロー監督が監督した前作同様、リアルなCGで動物たちを登場させるよう。同サイトは第2弾が主人公シンパの父ムサファをはじめとする複数のキャラクターたちのこれまでの道のりを深く描いていくものになると報道。ストーリーの時間軸は未来に向かって進んでいくが「映画『ゴッドファーザー PART II』のように過去の記憶が挿入されるものになる」。ジェンキンス監督によると単なる続編にはならないという。

ジェンキンス監督は声明で「1990年代、2人の男の子を育てる姉を手伝いながら私は『ライオン・キング』のキャラクターと一緒に成長してきた。ディズニーと共に友情や愛、代々受け継がれてきた遺産に関する素晴らしい物語を展開しつつ、世界各地で暮らすアフリカ系の人々の生活と精神を記録していく私の仕事を続けられることは夢が叶ったかのようだ」と意気込みを語っている。

映画『ムーンライト』ではアフリカ系アメリカ人の少年の成長を描き、アカデミー賞作品賞を授賞したジェンキンス監督。続く『ビール・ストリートの恋人たち』でも無実の罪で逮捕されたアフリカ系アメリカ人の若者と彼の無実を信じる恋人の闘いを描き、高い評価を得た。アフリカ系の人々の”今”をテーマにしてきたジェンキンス監督が動物たちの世界を舞台にどのようなストーリーを描くのか、楽しみにしたい。