「文具好きが最高に楽しめるイベントを!」を合い言葉に2017年から始まった、日本最大級の文具の祭典「文具女子博」。第3回は開催期間をこれまでの3日間から4日間に拡大し、2019年12月12日(木)〜15日(日)に、東京都大田区の東京流通センターで開催されました。

今回のテーマは「文具浪漫」。昔懐かしいレトロデザインの文具が多数ありました。

文具の枠を飛び出してコスメや雑貨になったロングセラーアイテム

第3回の出店数は133社と過去最高となり、質・量ともにパワーアップ。そんな会場でたくさん見かけたのが、馴染みのある文具のパッケージを使ったコスメや雑貨です。

(1)シャチハタチーク

シヤチハタブースでは、昨年の「文具女子博」で大人気だった『シヤチハタチーク』を販売。これは「ステーショナリーコスメ」とシヤチハタのハンコ『ネーム9』のコラボアイテムで、一見するとハンコなのに、実はチークというユニークな商品です。

『シヤチハタチーク』1850円。頬に軽く押すだけで簡単にチークをのせることができる。

(2)シャチハタリップ美容スティック

この『シヤチハタチーク』に続いて今回は、『ネーム9』のコラボ第2弾として『シヤチハタリップ美容スティック』が登場。これはもう『ネーム9』そのままですが、中身はうるおい成分のヒアルロン酸とコラーゲンが配合されたリップクリームになっています。

『シヤチハタリップ美容スティック』800円。無香料、無着色なリップクリーム。

(3)クレパス柄BBクッションファンデーション
(4)クリームファンデーション

この「ステーショナリーコスメ」は種類が豊富で、会場には新商品の『クレパス柄BBクッションファンデーション』や『クレパス柄BBクリームファンデーション』も販売されていました。子供の頃に親しんだサクラクレパス柄のパッケージになるだけで、こんなにメイクアイテムがかわいくなるもの? しかもパッケージがかわいいだけでなく、中身も優秀なコスメなんです。

『クレパス柄BBクッションファンデーション』通常1800円、『クレパス柄BBクリームファンデーション』通常1300円。

(5)クレパス柄 水性ネイル
(6)クレパス柄 カラーリップティント

クレパス柄のコスメはまだまだあって、サクラクレパスそのものの『クレパス柄 水性ネイル』は、お湯で落とせる1DAYネイル。『クレパス柄 カラーリップティント』は唇の水分で色が変わる女子好みのするアイテムで、それぞれ機能性が際だっていました。

『クレパス柄 水性ネイル6本セット』通常3600円。『クレパス柄 カラーリップティント』通常800円。

(7)クーピー柄ウォッチ

サクラクレパスと言えば、折れない色鉛筆『クーピーペンシル』も懐かしいですよね。会場にはクーピーペンシル柄の腕時計『クーピー柄ウォッチ』がありました。文字盤がクーピー柄で、実は針がクーピーペンシルになっているんです。文字盤が白のウォッチだと、ビジネスシーンでも使いやすそうです。

『クーピー柄 ウォッチ』1万4000円ほか。

老舗文具も続々と雑貨を

(8)マッキータオル

ゼブラのブースでは、油性マジックと言えば、のマッキー柄のフェイスタオルを発見。しかも今治タオルなので、肌触りも抜群なんです。文具女子なら愛用したいアイテム。使っていたら注目されること間違いなしです。

『マッキー タオル』1500円。

(9)マジックインキ ソックス

油性マーカーと言えば、寺西化学の『マジックインキ』もロングセラー。そんなマジックインキ柄のソックスが3足1000円というナイスプライスで販売されていました。中には消しゴムの『レーダー』柄もあり、足元から文具好きをアピールできそうです。

メンズ、レディース、キッズのソックスも。

(10)フエキふりかけ

文具のコラボアイテムの先駆けと言えるのが、『フエキのり』です。筆者は『フエキのり』のパッケージに入ったハンドクリームを使っていました。今回もハンドクリーム?と思いきや、ふりかけでした。パインアメが入ったタイプもあり、食品にまでコラボアイテムが広がっていることに驚き!

『フエキふりかけ』800円。

来場していた文具ソムリエールの菅 未里さんは、「子供の頃、よく利用していた文具が、今では雑貨としても親しまれています。それだけ多くの人にとって、文具が親しみのあるアイテムになっているということですね」と話していました。確かに、長年愛されている文具はIPビジネスシーンでも、さらなる展開が見込めそうです。

文具ソムリエールの菅 未里さん。

昨年は3日間で来場者2万5000人を記録した「文具女子博」。第3回を迎え、確実に来場者が見込めるイベントに成長したことで、このようなコラボアイテムが多数、登場してきたことが予想されます。今回、文具の広がりを感じさせてくれた「文具女子博」は、2020年3月には仙台、7月には名古屋でも開催されます。お近くの人は注目しておいてくださいね。

文具女子博 https://bungujoshi.com/

取材・文/綿谷禎子