「婚活時代」著者の白河桃子さん
 独身女子にとって今年の目標の1つには、「結婚」という2文字が入っている人も多いかもしれません。なんとしてでも結婚をしようと心に誓ってはみたものの、今までのやり方を続けていて本当に成功するのか不安になることはありませんか? 今回は、「婚活」という言葉を生みだし、様々なメディアでご活躍をされている白河桃子さんに、婚活をしている男女の実態と婚活を成功させるための極意をうかがってきました。

――「婚活時代」が書かれている2年前とでは、婚活している男女が増えていると思いますが、男女率でいうとどちらが多いのでしょうか?

白河桃子(以下、白河):女性の方が婚活を公言してやっているので、女性の方が多いような気もしますけど、ネットで見ると半々くらいですね。ただ、女の人は不況になればなるほど、早く結婚をして安定したいと婚活する人が増えます。リーマンショックのあとには、女性による結婚情報サービスの資料の取り寄せが増えたりしましたので不況になると女性は結婚を求めるということが、もうはっきりと証明されていますね。だけど、男性としては女性の熱心さに引き気味になりやすい。

――女性の行動力が物語っているわけですね。ただ、最近では女性も働くことを選ぶ人も多いので、結婚するから安定するというイメージを持っていないようにも思えます。

白河:共働きをしなきゃいけないという事は分かっているんですよね。お給料の高さではなくて今の女性が重要視しているのは、安定している正社員で、毎月決まったお給料が入るという事が一番みたいですね。年収が高ければいいというもんじゃないですから、どれだけ安定しているかということが重要であって、決して高望みじゃない。

――だとすると、婚活疲れをして嘆いている女性が急増している原因は何なのでしょうか?

白河:この世にいない男性を求めている(笑)。

――やっぱり理想が高いという事でしょうか(笑)。

白河:決して高望みじゃないんですけど、安定した正社員で、一人で一家を養えるような人は少ないですし、はっきり年収でいうと、400万円以下の人が80%くらいなので「400万台以下の人とは結婚したくないわ」という人は、80%の未婚男性を捨てているわけですよね。なおかつ、仕事もできて優しくて、育メンだったらいいとか、理想が高いのではなくて色んなものを望みしすぎていますよね。でも、育メンと仕事をガリガリやるのは全然両立しません。年収が1億円とか5千万の人と結婚したいという高望みとは違うのですが、今の時代難しい条件で探している人が多いと思います。

――交際までには至っても、結婚となると成立しにくい印象がありますが、それについはどう思われますか?

白河:やっぱりそこは色んなことを考えすぎているんだと思いますね。あとは「やぶさか症候群」です。男も女も、「相手がもの凄い自分のことを好きだと言ってくれたらやぶさかではないけど…」と言っているので、お互いに詰めきれないんですよ。よっぽど好きな人ができたら自分から行ってもいいけど、そうじゃなければ相手から来てくれたら付き合ってもいいかなくらいの人には沢山出会えるのです。でも、男性も同じことを考えているんですよ。すごい俺のことを熱心にしてくれたらまあいいかなあくらいのことなんです。

――「やぶさか症候群」は多そうな気がしますね。

白河:自分から行くとリスクを背負ってしまう気がして、そのリスクはとれない、というのも理由の一つですよね。じゃあ結婚しやすいのはどんな人かというと、「惚れっぽい人」と必ずプロの人は言います。やはり気持ちの問題なのです。お見合いだからといって、恋愛をしないで結婚するわけではないので、出会いの形が様々なだけで、婚活をしても最終的にはお互いの気持ちが動かないと結婚には至らないですね。恋愛をしないと結婚できないというのが婚活時代でもありますから。