吉沢亮さんを直撃!人気の個性派キャストが揃う百鬼オペラ『羅生門』について聞かせて

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2017年9月8日から25日まで「Bunkamura シアターコクーン」で上演される舞台、百鬼オペラ『羅生門』。同作は芥川龍之介を代表する4つの物語をひとつの舞台にしたもので、キャストには柄本佑、満島ひかり、吉沢亮ら独自の演技センスが光る個性派が揃うことでも話題となっている。かなり注目度高めの舞台。そこで今回、キャストの1人、吉沢亮さんを訪ね、今の心境をうかがいました。

Kaz.Sasaki



◆芥川の世界を体で表現するために毎日のストレッチは欠かさずに

同作は、職を失い途方にくれる下人が、生きるために罪を犯すことは仕方のないことだと悪に手を染めていくエゴイズムを描いた芥川の小説『羅生門』を中心に、『藪の中』『蜘蛛の糸』『鼻』の要素が下人の脳内で白昼夢のように組み込まれ展開していくというもの。吉沢さんは下人役を演じる柄本佑さんと対峙する役回りなのだそう。

――9月の上演に向け、すべてはこれから始まるといった感じでしょうか。

稽古自体は7月からなのですが、演出家のインバル・ピントのワークショップに1度参加させていただきました。普通のダンスとは全然違うなと実感しました。コンテンポラリーダンスなので、うまい、下手、というよりは、踊る人の考え方や発想というものを大切にしているんですね。自分の想像した世界を体現するだけの身体能力が必要で。今はそれがあるかどうか…といったところです。

??身体能力という点ではもう、バッチリ!でいらっしゃるのでは。

いや、そんなことないんです。僕は体が硬いほうなので、「こういう動きをしたい」というところに体がついてこなくて。表現力の幅を広げるためにも、ダンスの先生にやり方を教えてもらいながら、ストレッチは毎日欠かさずやってます。ストレッチを始めて2カ月ぐらいたちますが、毎日の積み重ねが本当に大切なんだなと実感しています。7月までにはなんとか対応できるように頑張って、柔軟な体で稽古に挑みたいです。



◆芝居で心がけているのは”無になること”

??歌やコンテンポラリーダンスなど、初めてのことへの期待感についてお教えください。

正直なところ不安はあるのですが、一方ですごく楽しみでもあります。今回の役柄に備えてやっていることも実際にその役を演じることも、役者としてとても勉強になるだろうし、すごく有意義なことなんだと思っています。みなさんの期待に応えられるよう、どうにかやりきりたいです。

??共演の柄本佑さんも満島ひかりさんにお会いになった印象はいかがですか。

お2人とも役者としてすごく尊敬していて、いつか共演できたらと思っていたので、すごくうれしいです。お2人のお芝居を間近で見れるというのは、楽しみです。

??お芝居するときに心がけていらっしゃることは、「無になること」とうかがったことがあるのですが、今回の舞台を前に心境の変化はあるでしょうか。

やっぱり、変わらず「無になる」というのが一番だと思います。こうなろうとか、こうありたいとかあまり考えないようにしています。その場その場で頭の中に入ってくる情報のすべてを受け入れて、感じるままに演じていくことができればいいなと思っています。

◆見どころは芥川龍之介の世界がどんなふうに演出されるのかというところ

??芥川龍之介の作品についてはどんな印象をお持ちですか。

芥川龍之介の本を読んで感じるのは、著者が作品を通して読者になにを伝えたいのかがわかりやすいなということです。たとえば、今回の舞台の中心となる『羅生門』では“必要悪”というかエゴイズムが描かれていて、人間の本質について伝えたいんだとわかるとか。

??そんな芥川作品を今度は吉沢さんはじめキャストのみなさんが、体を使って表現されるということですね。

そうですね。でも今の時点では、まったく想像つかないです。どうやって伝えていくのか。今回の演出家のインバルさん、アブシャロムさんのお2人が以前手がけられた『100万回生きたねこ』では、すごく賑やかで楽しい、ワクワクするような世界観があったのですが、その世界観と芥川龍之介の作品がどう結びつくのか想像がつかなくて。ただ、それだけにすごく楽しみです。

◆非現実の世界を体感して日頃のストレスを忘れて


??最後にみなさんへのメッセージをお願いします。

芥川龍之介は日本人なら誰もが知っている有名な文学者で、その彼の作品をどうおもしろおかしくやるのか。そこを楽しみにしていただきたいです。おそらく非現実的な世界観がつくり出されると思います。だからみなさんには日々の仕事のストレスなんかも忘れるほど、ただただ楽しく見てもらえるんじゃないかなと思っています。

* * *

普段から特にオン・オフのスイッチを切り替えることがないという吉沢さん。どんなことにも「ここはこうあるべき」と決めつけつけず、柔軟に対応できる状態でいることが大事とも話してくれた。そんな吉沢さんの出演する注目の舞台、百鬼オペラ『羅生門』をぜひお見逃しなく。

◆■公演情報


百鬼オペラ『羅生門』
場所/Bunkamura シアターコクーン(東京都渋谷区道玄坂2-24-1)
※ほかに兵庫、静岡、愛知公演あり。
期間/2017/9/8(金)〜9/25(月)
アクセス/東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」3a出口より徒歩5分

<作品情報>
原作/芥川龍之介
脚本/長田育恵
作曲/音楽監督:阿部海太郎
作曲/編曲:青葉市子、中村大史
演出/振付・美術・衣裳:インバル・ピント&アブシャロム・ポラック
出演/柄本佑、満島ひかり、吉沢亮、田口浩正、小松和重、銀粉蝶ほか



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