夜遅すぎごはん 中央線編 vol.003

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がんばって遅くまで働いた夜。家で自炊も面倒だし、脳をリセットさせるためにも、ちょこっとどこかに立ち寄って一息いれたい。まるで一杯やって帰るおじさまのようだけど、女性だってそんな夜もありますよね。この連載では、夜10時以降、女性ひとりで気軽にごはんを食べられるお店を沿線単位で紹介してきます。第一弾は中央線です。

◆今回のお店:くじら(高円寺駅)

まるでアジアの屋台村!?会社帰りに旅ごはん気分を味わえる

第3回目も引き続き中央線編、今回は高円寺にあるカレーバル「くじら」です。カレーのおいしさはもちろん、まず驚くのはそのロケーション。高円寺駅北口から徒歩2分、純情商店街の手前の細い路地を入ったところに、その昭和レトロな佇まいのビル「大一市場」は現れます。

中に入ると、突然の別世界。ベトナム料理屋、韓国料理屋、多国籍料理のレストランなど、小さなお店が10軒ほどひしめきあい、日本とは思えない雰囲気なんです。最初は驚くものの夜遅い時間でも女性ひとりのお客さんが案外多く、安心して入れます。



看板メニューはポークビンダル―カレー

くじらの名物は、なんといっても「ポークビンダル―カレー」。耳慣れない名前のこのカレーは、南インドのゴア州の郷土料理だそうで、赤ワインビネガーの酸味とスパイスの辛味、具材の玉ねぎの甘みも相まって、かなり個性的、そして相当癖になる味です。サイズはS、M、Lの3種類あり、全体的にごはんの量が少なめ。お腹は空いてるけど、夜遅いし食べ過ぎたくないときに、Sがチョイスできるのはありがたいです。

ポークビンダル―カレーに合わせたい飲み物は、同じく酸味のある、くじらオリジナルの「タマリンドサワー」。 空豆のような見た目の、“タマリンド”というマメ科の植物の果肉を凍らせたものがごろっと入っていて、それをつぶしていただきます。味は梅干しと似ていて、後味スッキリさっぱり。ポークビンダル―カレーとこのサワーの組み合わせは、食欲がない夜の最強コンビです。

くじらのもうひとつの名物がタパス。日替わりで8種類ほど用意されていて、300円から500円とリーズナブルなのも魅力。カレーを注文するとショーケース内のタパスがお得になる「カリーセット」なるメニューもあり、カレーとあと少し野菜を摂りたいという気分も満たしてくれて、気持ちよく帰れます。今日もごちそうさまでした!



「ポークビンダル―カレー」972円と「タマリンドサワー」486円



日替わりのタパス。324円〜



TEL:03-3336-6566
東京都杉並区高円寺北3-22-8 大一市場 1F
営業時間:月火17:00〜翌2:00 水木金11:30〜14:30 17:00〜翌2:00 土日祝12:00〜翌2:00
定休日:年中無休
席数:10
アクセス:JR高円寺駅北口より徒歩2分
予約:可
平均予算:夜1500円前後(カレー1皿+ドリンク1杯程度)
喫煙種別:全面喫煙可
チャージ:お通し324円

WRITTING/MAYAKO SAKAINO(OZmall) PHOTO/KAZUHITO MIURA ILLUSTRATION/HONGAMA