“春画”と聞くと、江戸時代のエロティックな絵と思う人もいるかもしれない。けれど春画は男女の性風俗をユーモアを交えて描いた当時の大衆娯楽作品。“笑い絵”や“枕絵”とも呼ばれ、男女や身分に関係なく広く親しまれていた。また、当時は嫁入り道具として母から娘や嫁に受け継がれる縁起物でもあったという。“秘かに愉しむ”は過去の話。イメージを覆す名作を美術館で。1722年、享保の改革により好色本が禁止になってもその需