座っていることは心の健康にも良くない?「うつのリスクが47%高い」

写真拡大

あまり座らないようにすることは心臓に関する病気を防ぐだけではありませんでした。研究によると座る時間を少なくすることが、うつ状態になるリスクを下げることが分かりました。

オーストラリアの研究者は2001年に8950人の50-55歳の女性を対象に調査を行いました。
彼女たちには座っている時間、運動量、そのときの気分について聞きました。調査は全部で4回、2001年、2004年、2007年、2011年と、3年ごとに行いました。そしてこの3つの項目において過去と未来への関連性を調べました。

研究で、最も長い時間座っていた人(1日7時間以上)は一日の座っている時間が最も少なかった人(1日4時間以内)に比べ、47%もうつの症状を発症するリスクが高い事が分かりました。

しかし、運動不足も大いに気分に影響を与えます。運動を全くしない人は一日の推奨運動量(オーストラリア政府は1日の推奨運動量を30分としています)をこなす人に比べ、99%もうつを発症するリスクが高い事が新しい研究で分かっています。特に1日の座る時間が長い人で、全く運動のしない人に関しては、座る時間が少なく、運動をする人に比べ3倍、うつ状態になりやすい事が分かりました。

しかし、著者によると今、長時間座っている事が未来にうつ病を発症させるというようなリスクはない、ということです。しかしながらやはり運動は将来うつ病になりうるリスクを大いに下げる事は確かです。1日20分に一度は椅子から立ちあがり、少し歩き回る様にする事が、気分アップの秘訣と言えるでしょう。

参考:Is Sitting Also Bad for Your Mental Health?
http://blog.womenshealthmag.com/scoop/is-sitting-also-bad-for-your-mental-health/