自分を変えて人生を変える!まずは「当たり前」の見直しから
人生は意識的に変えることができる。
多くの人は、誰かに愛されたい、お金持ちになりたい、健康になりたいなど、何らかの状況を「今よりもよくしたい」と願っています。「幸せな結婚がしたい」もそのひとつ。そこで今回は、現状を変え、「幸せになるにはどうすればいいのか」について恋愛コンサルタントの橘つぐみ先生に教えていただきました。
「幸せ」とは、それぞれの価値観によって形が違うわけですが、恋愛相談を受けて思うのは、家族にしろ、会社にしろ、仲間 にしろ、人の価値観は自分が所属するグループに影響を受けている…ということ。
どんな人でも「これが私の価値観」という基準があると思います。しかしその多くが実は周りの影響によるところである、ということに気付くと、人生を意識的に変えることができるのです。
例えば、日本では電車は時間通りに来るのが当たり前ですよね。ところが国によっては5分〜10分遅れるのは当たり前。場合によっては数十分遅れる国もあるわけです。つまり、電車が時間通りに来ることは、世界でも当たり前のこと…というわけではなく、それを当り前と思うのは「日本」というグループに所属しているから、ということになります。
地方から東京に出てきた時、「地元でオシャレだと思っていたお店の服が、東京ではダサかった!」という事態に。これも「地方」というグループで当たり前と思っていた感覚と、「東京」というグループのそれとの違いです。
これらと同じように、恋愛において「当たり前」だと思っていることや、あなたが愛だと思っていることが、他の多くの人、つまり違うグループに所属する人たちからみたらそうではないことが多々あるわけです。 恋愛における主なグループは親子関係と友人関係で、そこから大きな影響を受けていることがほとんど。これらについて次のcheckで詳しく見ていきましょう。
CHECK!所属しているグループの価値観とあなたへの影響は?
1.親子関係による影響
「結婚するなら、彼よりもその親を見た方がよい」とアドバイスすることがあります。なぜなら、人は、放っておくと両親の結婚生活をコピーするものだから。
まず、あなたが「これが愛だ」と感じるコミュニケーションは、両親との関係が基本となっていることが多いです。
ここでひとつ例をあげてみましょう。「これが愛だと思っていたけど、そうではないコミュニケーション」の代表的なものは「DVやモラルハラスメントの被害者or加害者」です。
例えば、父親が母親に酷い仕打ちをしていたなら、子供は父親を憎むと思います。女の子なら、父親のような男性とは結婚しないと心に決めるでしょう。しかし悲しいことに、吟味して違うタイプの男性を選んだつもりが、しばらくすると夫が精神的な苦痛を与えて満足する、いわゆる「モラ夫」化することが多いのです。
また男の子なら、自分は父親のような妻を虐める夫にはならないと決意するかもしれません。しかし大人になると、やはり同じようなやり方で妻をいびります。もしくは、それを仕掛けてくる妻と結婚してしまい、苦労を背負い込む場合もあります。
彼らが育っていく過程で覚えてしまったのは、「ひどい相手であっても、耐えることが愛」「暴力で支配すれば、優位に立てる」ということ。このような感覚や意識は世代間で受け継がれ、良くも悪くもなかなか断ち切ることが難しいものです。しかし、意識をすることができれば変えることができるはずです。
極端な例を挙げてしまいましたが、他にも「貯金するのか、宵越しの金は持たないのか」「サラリーマンか自営業か」「子供を何人産むか」なども、自分の親の考えがコピーされている場合がほとんどです。
恋愛がうまくいかないなら、「これって普通の感覚じゃないのかな」と両親との関係を振り返ってみたり、他の家庭との違いに注目してみるのもオススメです。
2.友人関係による影響
友人関係で恋愛に影響しやすいのは、マインドの面です。
例えば、「妥協した相手と結婚するなんてイヤ」というマインドを持っているグループにいるなら、恋愛=結婚とは限らないという考えが「当たり前」です。
それとは逆に「結婚して、多少の不満はあるけど、それなりの生活を送っている」グループに所属していると「30歳を過ぎてまだ独身の私、焦らなくては!」という気持ちになることが多いでしょう。このグループは「ある程度の年齢になったら、家庭を持つもの」「結婚相手とは、あまり我慢しないでやっていける相手であれば良い」というマインドを持っている場合が多いので、「結婚して、そこそこの生活」をするのが「当たり前」なのです。
「恋愛はしているけど結婚はしていないグループ」や「奥手で恋愛経験がほとんどなく、男性の友人や友達がいないグループ」に所属している場合、あなたの結婚はますます遠のいてしまいます。もし結婚がしたいと思うなら、「自分が理想とする結婚をしている」グループに所属できるよう努力しましょう。
いかがでしたか?大切なのは、なりたい自分、なりたい人生を明確にすること。また、自分の中の当たり前が思い込みであること、周りの影響であると気付くことです。
それができれば「今より幸せな私」になることができますし、何歳になっても、人生を変えることができます。
出会った相手や大好きな彼と自分の価値観が合わないことで悩んでいる人は、「価値観の違いが“別れる原因”になる前に…あなたができること 」もぜひ参考にしてください。
【プロフィール】橘つぐみ恋愛コンサルタント1979年東京生まれ。大妻女子大学文学部卒業。既婚、2児の母。中学〜大学まで、10年間女子校で過ごす。大学生になっても出会いナシ、彼氏ナシ。「このままでは、一生男性と付き合えない…」 と、彼氏を作る努力をした結果、誰でも男性に好かれる独自の恋愛メソッドを確立。 大学4年の頃には、数多くの恋愛相談を行なうようになる。 2004年「つぐみ恋愛相談所」を設立。 「男選びは人生選び」をモットーとしたカウンセリング、勉強会を開催。 著書に 『野性の勘で恋せよ乙女!』(講談社) 『最終彼氏の見つけ方』(大和出版) 『5秒で彼診断 恋のリトマス試験紙』(毎日新聞社・共著)がある。
橘つぐみ プロフィール:
http://u-rennai.jp/professors/detail/15/橘つぐみ/
■橘つぐみ先生著書のご紹介
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