肝斑・シミ・シワを取るならレーザー？美容クリニックでのケア方法
そろそろ美容クリニックで治療かな…
綺麗にお化粧をしても、肌トラブルがあったら台無し。鏡を見ては「どうにかならないかなぁ〜」と、ため息をついてしまいます。そこで、「頬にハッキリできたシミ！消すにはどうすればいい？」で、専門的な内容をわかりやすく教えてくださった美容クリニックの佐藤やすみ先生の登場です。博士と肌に悩みを抱える5人の女性が、美しい肌をキープする秘訣を教わりました！第一回は、しみ、しわに代表される、大人の女性のトラブル肌への対処法についてのお話です。
【相談者】
高瀬さん（30歳）シミ、毛穴の広がり、乾燥など悩みが多数
武川さん（26歳）極端な乾燥肌で、季節によっては痛く感じるほど
太田さん（29歳）毛穴のつまりや大人ニキビが悩み
内野さん（38歳）おでこのシワ、全体的なゆるみなど年齢肌ならではのトラブルあり
高松さん（28歳）脂性肌で、ニキビや毛穴の黒ずみが悩み
しつこいシミや肝斑（かんぱん）を取る
高瀬さん： 私は、肝斑が最大の悩みです。だんだん濃くなっていく大きめのシミができて、コンシーラーでも隠せなくて。
佐藤やすみ先生（以下先生）： 肝斑は、まず、それ以上濃くしないこと。慢性炎症性色素沈着という状態なので、強い刺激は絶対NGです。バリア機能が弱まっていることも多いので、摩擦や刺激を与えないように注意し、じゅうぶん保湿してください。
ぐっどうぃる博士（以下博士）： 薄くする方法はないんですか？
先生： 早く取るなら、自宅でのケアでは難しいです。クリニックでは、フォトRF治療（APL（アドバンスト・パルス・ライト）とRF（高周波エネルギー）を組み合わせた最先端の美肌治療器）やレーザー治療をおすすめします。また、ビタミンC・Eやトラネキサム酸の内服を併用することもあります。ビタミンCは日に当たる前に飲むと焼けるので、夜に飲むといいでしょう。
武川さん： 塗るより飲む方がいいんですか？
先生： 併用ですね。美白美容液もいいのですが、基本的には予防と考えてください。また、周期によって濃くなることもあるので、なかなか効果が見られないこともありますが、『合わない』とすぐにやめてしまうのではなく、根気強くケアを続けることが大事です。
高瀬さん： 一般的なシミにはどうすれば？
先生： レーザートーニング治療などなら、肝斑だけでなくシミやくすみなども改善されます。また、ハイドロキノンやレチノイン酸が配合された化粧品も効果的です。ただし、特にハイドロキノンは合わない方もいますので、敏感肌の方は、様子を見ながら使ってください。
目の下やおでこのシワを改善する
内野さん： 私は、おでこに大きなしわがあるのが悩みなんです。シワもシミのように取ることはできるのでしょうか？
先生： 小じわであれば乾燥が原因なので、保湿で、ある程度改善が期待できます。ただし、深いしわはコラーゲンの減少によるものなので、やっかいですね。レチノールやビタミンC誘導体配合のクリームなどでケアしてください。が、スキンケアだけでは限界があることもあります。
博士： クリニックでは、どんな治療をするんでしょうか。
先生： やはり、フォトRF治療がおすすめです。ほか、ヒアルロン酸や、成長因子などを注入することもあります。ほうれい線などの表情じわには、ボトックスを使用します。
高松さん： 予防はできますか？
先生： ビタミンなどの抗酸化成分を摂り、日焼けを避けること。また、コラーゲンは糖化によって劣化するので、糖分や炭水化物の摂りすぎも良くないですね。
博士： やはり、食は大事なんですね。最近よく言われている説では、普段摂るべきカロリーの70％しか摂取しないと、サーチュイン遺伝子というのが発動して、老化が止まると。
太田さん： 食事を少なめにするだけなら、時間も手間もかからなくていいですね。
先生： そうですね。ある程度手間も必要ですが、やはり、エイジングケアは続けられないと意味がないですから。
一同： 先生、ありがとうございました。
先生： シミやシワを取るのに有効な手段として人気のレーザー治療ですが、治療を行うには専門的な知識が必要になります。美容クリニックを選ぶときは、必ず技術・経験のある医師であるかを確認し、十分な説明を受け、納得した上で行ってください。
【プロフィール】佐藤やすみ恵比寿やすみクリニック院長順天堂大学病院研修後、表参道アールスキンケアクリニック院長に就任。2011年12月、恵比寿やすみクリニックを開業（http://www.kirei-c.com/yasumi）。美容皮膚科、レーザー治療、各種注入療法などの経験は1万症例を超える実績があり、多くの女性から信頼を集めている。
