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資生堂が、2023年末に日本国内資生堂グループ男性社員の育児休業取得率100%を達成した。

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 資生堂は男性社員の育休取得率100%達成に向け、男性が育休を取ることが当たり前となる風土を醸成。理解を促進させるために制度をわかりやすく解説した動画の配信や、チーフピープルオフィサーから全社員へメッセージの発信、管理職向けの「イクボスセミナー」、取得体験者による座談会の開催などのほか、体験レポートの共有、子会社KODOMOLOGYを通した新米パパ・ママに向けた体験型育児トレーニングの提供などを実施してきた。またKODOMOLOGYでは2023年4月から、子育てする社員の保育ニーズに合わせ、乳幼児から小学生までを対象とする子育て支援サービス「カンガルームプラス(KANGAROOM+)」を開始。一時預かり(ベビーシッター事業)を中心に、小学校の長期休暇に対応したキッズプログラムや産後の訪問育児サポートなどを提供し、子育て中の社員をサポートしている。出産後に復職する社員に対しては、育児と仕事の両立への不安を軽減するための「ウェルカムバックセミナー」などを実施。その結果、国内資生堂グループにおける育児休業からの復職率は92.3%に達し、高い水準を維持し続けている。

 同社は企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」の実現に向け、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)を経営戦略の柱と位置付けている。すべての社員が性別や年齢、国籍に関係なく違いを認め尊重し合い、一人ひとりが力を発揮してイノベーションを生み続ける組織風土の実現は企業の成長につながるとし、今後も「PEOPLE FIRST」の考えのもと、すべての社員が自分らしく、それぞれのキャリアを自らがデザインできる職場環境の実現を目指す。

 なお男性社員の育児休業取得率は、「育児休業等の取得を開始した+資生堂独自の育児を目的とした休暇制度を利用した男性社員・契約社員の数」÷「配偶者が出産した男性社員・契約社員の数」×100で算出。復職率は、「当年度の育児休業からの復職者数」/「当年度の育児休業からの復職予定者数」×100で算出している。