特製くずもち1000円。通年の提供

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歴史と伝統、そして進取の気風を感じさせる京都のおやつや手みやげ。

【画像】上生菓子とドリンクのセット1500円。上生菓子は季節により変更。写真はくりきんとん

電子書籍「京都Walker 外さないおやつ&褒められ手みやげ」では、そんな京都のおやつと手みやげをなんと182品も写真入りで掲載している。京都観光の合間の立ち寄りや親しい人へのプレゼント購入に、おすすめの逸品ぞろいだ。その中から注目の品をピックアップして紹介しよう。

■時間を気にせずくつろげる癒し空間でくずもちを

くずきりで知られる和菓子の老舗「鍵善良房」が、“和菓子のある風景のようなもの”をコンセプトにプロデュース。多くの人でにぎわう祇園という場所とは思えない閑静な路地裏にあり、まるで隠れ家のようなカフェだ。北欧の家具や若手作家のアート作品などが飾られたモダンでスタイリッシュな空間の店内は、坪庭に臨む窓から射し込む日の光が心地よいカウンター席や本を読みながらくつろげるお一人様用ソファー席、4人用のテーブル席があり、自宅にいるような気分でゆっくりとくつろげる。

看板メニューの「特製くずもち」は、「鍵善良房」のくずきりと素材は同じ吉野本葛で作られているが、似て非なるもの。くずきりはプルンとした食感だが、こちらは柔らかでスッと溶けていくような食感。“くつろぎ”にこだわった店だけに葛を練る時間などを調整し、おしゃべりや本を読みながら、時間をかけてゆっくりと味わっても食感が変わらないように仕上げたという。なにもかけなくてもほんのりとした優しい甘さがあるのが特徴で、常連にはそのままで1個をペロリと食べてしまう人もいるんだとか。もちろん、一緒に付いてくる沖縄の黒糖から作る黒ミツや厳選したきな粉をかけて、3つの絶妙なハーモニーを楽しむのもおすすめだ。

ドリンクとのセット(1700円)は煎茶やほうじ茶、紅茶などから選べるが、ぜひ試してみてほしいのは、実店舗を構えず自宅兼アトリエで焙煎を行う伝説の焙煎人・中川ワニさんから仕入れるコーヒーとの組み合わせ。和菓子に合うようにあっさりとした味にブレンドされていて、程よい酸味がくずもちや黒ミツなどの甘さをいっそう引き立ててくれる。 お一人様用ソファー席の前にある本棚には、中川さんの著書も置いてあるので、読書をしながら、極上のくずもちとコーヒーを堪能してみて。