プリンターや複合機などでよく耳にする「リコー」。そんな光学機器を製造するメーカーからヨガウェアや下着を扱うライフスタイルブランドが立ち上がり、今年の春からオンラインにて販売を開始しています。リコーが作るヨガウェアは一体どんなものなのか、展示会に参加し最新のアイテムをチェックしてきました。

■インド農村部の女性の地位向上と経済的自立を目指して設立されたブランド

「Rangorie(ランゴリー)」は、リコーが新規事業創出の取り組みで立ち上げたインド柄の下着やヨガウェアを扱うエスニックウェアブランドです。インド人女性に、自分にフィットしたおしゃれな下着を自由に選べる買い物体験を提供しながら、インドの農村部に雇用を創出し、女性の地位向上に貢献することを目指して2019年度からスタートしました。現在はオリジナルデザインの下着を日本国内で生産開始するとともに、インドのNGOおよび女性生産者グループと連携し、現地の農村部での量産を目指した工場の立ち上げに取り組んでいるのだそうです。

そんな「Rangorie」の展示会では、インド各地に伝わる独特な模様や色遣いのアイテムが数多く並んでいました。

■インドの都市をイメージしたデザインを施したコレクション

「Rangorie」では、コレクションごとにインドの都市からインスパイアされたデザインが施されています。9月中旬から販売開始予定の新作はムンバイをイメージし、ムンバイの花とされる“pride of india”と、象の神様ガネーシャが右手に持つ杖“アンクーシャ”があしらわれていました。

ヨガウェアは、ブラがそれぞれの柄から2色ずつの4色展開、ボトムスは、レギンスが3色とラップサルエルパンツが3色登場。ブラはインドの伝統衣装であるサリーをイメージしたデザインとなっており、運動シーンで1枚できてもシャツからチラ見せさせても可愛く着こなせます。

UV、吸水速乾機能のある生地は、汗をかいても肌に張り付きにくいので、快適かつおしゃれにヨガを楽しめそうです。

ボトムスのレギンスは、サラっとした肌触りの生地は、汗をかいても肌に張り付きにくい素材が使われており、お腹周りにゴムもないので快適に過ごせそう。

一方でラップサルエルパンツは、なめらかな肌触りの生地で、ウエスト部分のゴムは太めで柔らかく、動いてもストレスにならず、絶妙にフィットしてくれます。布が重なり合うデザインで、ちらりと覗く肌がヘルシーな抜け感を演出します。

過去のコレクションのヨガウェアも並んでおり、アシンメトリーなデザインで胸元がヘルシーにあいたブラも展示されていました。

バックスタイルもそれぞれ違うので、コーディネートのバリエーションも増えそう。

そのほかにも花柄のロングスリーブヨガトップスや、ペイズリー柄のおうち用のブラも並んでいました。動きやすさや快適さは重視したいけど、スポーティなデザインに抵抗があるという人にピッタリのデザインです。

■旅行にも使えるライフスタイルウェアも

ヨガウェアを合わせたコーディネートやヨガレッスン前後、旅行にも使えるライフスタイルウェアも展示されていました。

新作のオールインワンは、ヨガウェアの上からやリゾートでも着られる1枚。ひんやりとした素材なので、まだまだ暑いこの時期にピッタリなアイテムです。速乾性もあるので、水着の上から着るのも良さそう。

孔雀と花唐草柄をあしらったワンピースは、華やかで、大人らしく上品な色遣い。Vネックなので顔まわりをすっきりと見せてくれます。フロントボタンになっているので、着替える時の目隠しとしても使用できます。

実際にオールインワンとヨガウェアを試着させてもらったところ、オールインワンはひんやりとした肌触りで着心地が抜群でした。ウエストのゴムが高い位置にあるので、脚長効果もありつつも、動きやすく快適に過ごせます。水着の上に着て海に行きたくなるような、旅のお供にしたいアイテムです。

ヨガウェアはサラっとした肌触りで、伸縮性があるので動きやすく、着脱も楽にできます。ブラは、縫い目が多く肌に当たるのではと思っていたのですが、違和感は全くなく、デザインも機能性も充実しているように感じました。レギンスはハイウエストなので脚長効果やお腹をスッキリと見せてくれます。肌に張り付きにくい素材なので、ホットヨガでも使えそうです。

「リコーのヨガウェア」と聞いたときはその意外性に驚きましたが、いざ目にしてみるとスポーティーすぎず大人でも着こなせるデザインと、肌触りの良さや機能性も優れていました。ヨガ発祥の地であるインドならではの柄をあしらったヨガウェアでヨガをすれば、おしゃれを楽しみながら本格感を味わえそう。自分磨きをアシストしてくれるヨガウェアを探している人は、参考にしてみてくださいね。

(吉川夏澄)