アカデミー賞の前哨戦として注目される英国アカデミー賞(BAFTA)。現地時間2月3日(水)に第75回の候補が発表された。今年最多ノミネーションを果たしたのはドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『DUNE/デューン 砂の惑星』。技術部門を中心に11部門で挙がっている。続いてジェーン・カンピオン監督の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』の8部門、ケネス・ブラナー監督の『ベルファスト』の6部門が続く。また非英語作品賞と脚色賞に日本映画の『ドライブ・マイ・カー』が、監督賞には同作の濱口竜介監督がノミネートされた。日本人監督が監督賞の候補になったのは1981年に『影武者』で受賞した黒澤明監督以来である。

ちなみにクリステン・スチュワートがダイアナ元妃を演じた『スペンサー』はアカデミー賞の有力候補の1つと囁かれているが、BAFTAでのノミネーションはゼロ。主催する英国映画テレビ芸術アカデミーの理事をウィリアム王子が務めていることから、この冷遇を予想していたイギリスマスコミも。授賞式は現地時間3月13日。オンサイトで開催され、レベル・ウィルソンが初の司会に挑戦する。一体誰がトロフィーを手にするのか、楽しみにしたい。

*作品賞


『ベルファスト』
『ドント・ルック・アップ』
『DUNE/デューン 砂の惑星』
『リコリス・ピザ』
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

*英国作品賞


『アフター・ラヴ』
『Ali & Ava(原題)』
『ベルファスト』
『Boiling Point(原題)』
『シラノ』
『Everybody’s Talking About Jamie(原題)』
『ハウス・オブ・グッチ』
『ラストナイト・イン・ソーホー』
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
『PASSING −白い黒人−』

*非英語作品賞


『ドライブ・マイ・カー』
『The Hand of God』
『Madres paralelas(原題)』
『Petite Maman(原題)』
『The Worst Person in the World(原題)』

*監督賞


アリーム・カーン 『アフター・ラヴ』
濱口竜介 『ドライブ・マイ・カー』
オドレイ・ディワン 『L'Événement(原題)』
ポール・トーマス・アンダーソン 『リコリス・ピザ』
ジェーン・カンピオン 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
ジュリア・デュクルノー 『Titane(原題)』

*主演女優賞


レディー・ガガ 『ハウス・オブ・グッチ』
アラナ・ハイム 『リコリス・ピザ』
エミリア・ジョーンズ 『コーダ あいのうた』
レナーテ・レインスヴェ 『The Worst Person in the World(原題)』
ジョアンナ・スキャンラン 『アフター・ラヴ』
テッサ・トンプソン 『PASSING −白い黒人−』

*主演男優賞


アディール・アクタル 『Ali & Ava(原題)』
マハーシャラ・アリ 『スワン・ソング』
ベネディクト・カンバーバッチ 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
レオナルド・ディカプリオ 『ドント・ルック・アップ』
スティーヴン・グレアム 『Boiling Point(原題)』
ウィル・スミス 『ドリームプラン』

*助演女優賞


カトリーナ・バルフ 『ベルファスト』
ジェシー・バックリー 『ロスト・ドーター』
アリアナ・デボーズ 『ウエスト・サイド・ストーリー』
アン・ダウド 『マス』
アーンジャニュー・エリス 『ドリームプラン』
ルース・ネッガ 『PASSING −白い黒人−』

*助演男優賞


マイク・フェイスト 『ウエスト・サイド・ストーリー』
キアラン・ハインズ 『ベルファスト』
トロイ・コッツァー 『コーダ あいのうた』
ウディ・ノーマン 『カモン カモン』
ジェシー・プレモンス 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
コディ・スミット=マクフィー 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

*脚本賞


『愛すべき夫妻の秘密』 (アーロン・ソーキン)
『ベルファスト』  (ケネス・ブラナー)
『ドント・ルック・アップ』 (アダム・マッケイ)
『ドリームプラン』 (ザック・ベイリン)
『リコリス・ピザ』 (ポール・トーマス・アンダーソン)

*脚色賞


『コーダ あいのうた』(シアン・ヘダー)
『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介)
『DUNE/デューン 砂の惑星』(エリック・ロス、ジョン・スペイツ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ)
『ロスト・ドーター』(マギー・ギレンホール)
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(ジェーン・カンピオン)

*ライジング・スター賞


アリアナ・デボーズ
ハリス・ディキンソン
ラシャーナ・リンチ
ミリセント・シモンズ
コディ・スミット=マクフィー