女性が使いやすく、毎日がちょっと楽しく便利になるデジタルガジェットを、ライターの太田百合子さんが解説! 豊富な知識と自腹買いであれこれ試した経験からガチのオススメを紹介します。

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サブスク型サービス『MiLOG(ミログ)』って?

パナソニックの子会社で、ユニークな製品を次々と発表しているShiftall(シフトール)から、ファッションに敏感な女性におすすめしたい新サービスがリリースされました。『MiLOG(ミログ)』というこのサービスは、月々定額で利用できるサブスクリプション型のサービス。

申し込むとコンパクトなカメラが一台送られてきます。このカメラをスタンドミラー(姿見)などに取り付けて、スマートフォンに専用のアプリをインストール。カメラを自宅のWi-Fiに接続すれば、準備OK。実はこれ、毎日の服装を簡単に記録できるサービスなのです。

スタンドミラーに取り付けたカメラで写真を撮るだけ。簡単、手間なく、記録できます。

Googleカレンダーの予定とリンク

カメラについているシャッターボタンを押し、全身が映るように少し後ろに下がると、約3秒でLEDのフラッシュライトが光って、シャッターが切れます。撮影された写真は自動的に専用のクラウドサーバーに送信され、あらかじめ設定しておいた自分のGoogleカレンダーの予定とリンク。さらにその日の天気、気温といったデータも追加されます。どんな予定のあった、どんな天気の日に、自分がどんなファッションをしていたのかを、まとめて記録しておけるというわけです。

日時や天気、イベントを、その日のファッションと一緒に記録できるしくみです。

アプリでは過去の服装が一覧できます。次に欲しいアイテムやコーディネートを考える際にも参考になりそう。

前回と同じ服…、そんな失敗を解消!

筆者もそうですが、お気に入りの服はついついルーティンで着てしまいがち。同じ相手と会うときに、たまたま前回と同じ服装で出掛けてしまう……なんて失敗もよくあることです。「いつも同じ服」と思われるのはイヤですが、かといって前回どんな服装だったのか、記憶だけを頼りに振り返るのは大変。運良く写真が残っている場合も、久しぶりに会う場合などは、その写真を探し出すまでがまた一苦労です。

『MiLOG』はまさに、そんな悩みを解消してくれるサービス。写真を撮影すると自動的に過去のデータベースと照らしあわせ、服装が被っている場合には教えてくれる機能まで備わっています。Googleカレンダーの予定の「タイトル」や「ゲスト」と、服の色や面積といったデータをもとに、「同窓会」や「懇親会」など過去の同じタイトル予定、同じ参加メンバーのときに、同じ服装をしてなかったかを瞬時にチェック。写真を送信後、被っていなければ緑色のランプ、万が一被っていたときは赤色のランプが点灯して教えてくれます。

同じ相手に同じ服装で会わないように、チェックしてランプの色で教えてくれます。

赤いランプが光ったら、コーディネートの見直しが必要かも。

スマートフォンの専用アプリからも、過去の記録を遡ることができます。撮影した写真を一覧できるホーム画面は、自分の持っているアイテムを確認したり、新たなコーディネートを考えたりする際にも参考になるはず。アプリには検索機能も備わっていて、様々な条件で過去のファッションを検索することができます。キーワードや日付のほか、天気や気温を指定して「気温10度のときはどんな服装をしていたか」を振り返るといった使い方も。季節の変わり目や旅先での服装を考える際にも役立ちそうです。

なおカメラの解像度は約500万画素。電池は充電式で、フル充電で約30日の連続使用が可能です。カメラは両面テープや吸盤で、スタンドミラーに取り付けるしくみ。スタンド部分とカメラ部分は、マグネットで取り外しもできます。

送られてくる専用のカメラキット。スタンドミラーへの取り付けパーツのほか、離れた場所からでもシャッターが押せる、赤外線リモコンも付属しています。

Shiftall代表取締役CEOの岩佐琢磨さん。左手に持っているのは「MiLOG 」と同日に発売された、手書きコミュニケーションデバイスの『Croqy』です。

『MiLOG』の月額料金は490円。10ヵ月の最低契約期間が設けられていますが、カメラも無料で初期費用が不要など、気軽に利用できます。スマートフォン向けの専用アプリは、現在Androidだけに対応していますが、iOS版も近日公開予定とのこと。Shiftallの専用サイトから申込めるようになっているので、気になる人は詳細をチェックしてみてください。

MiLOG
https://milog-store.shiftall.net/

取材・文/太田百合子