ワイン女子のみなさん、ボルドーはお好きですか? ワイン好き、中でもボルドー好きなら一度は現地を訪れてみたいですよね!街がまるごと世界文化遺産のボルドー、近年は世界的に「訪れてみたい都市」の上位に入る注目の街でもあります。そんなボルドーへ旅行するなら、ぜひ買って来てもらいたい、ワイン以外のおみやげを集めてみました。

1.マドモワゼル・ド・マルゴー(Mademoiselle de Margaux)の小枝チョコレート

まずご紹介するのは、チョコレート専門店。

マドモワゼル・ド・マルゴーの店内です。中央にあるチョコレートのオブジェは、ぶどうの木。

ボルドーの市庁舎近くにあるショコラティエ「マドモワゼル・ド・マルゴー」のチョコレートが、ボルドーみやげに人気です。ぶどうの枝を模した小枝チョコレートなのです。

ぶどうの枝のようなチョコレート「サルマン・デュ・メドック」。

創業1969年。パン・オ・ショコラに使うチョコレートを作っていたところ、ある日曲がったチョコレートができてしまった。それが「ぶどうの枝ぶりに似ている!」と発想の転換により「サルマン・デュ・メドック」が誕生したのです。やはり失敗は発明の母。ギフトにおすすめですが、ご覧の通り1本1本が細いため、しっかり梱包して持ち帰ってください。

本店はマルゴー市内にあり、写真はボルドー市街のお店。65 Rue des Remparts。

 2.ノワゼッティーヌ・デュ・メドック(Noisettines du M édoc)のヘーゼルナッツ

メドックというとボルドーワインの中でも最高級のシャトー・ラトゥールやシャトー・ラフィット・ロートシルトなどなどで有名な地区ですが、ノワゼッティーヌ・デュ・メドックのナッツの焼き菓子も人気です。

ヘーゼルナッツの焼き菓子。カリッとナッツの香ばしさがはじける。

創業者はメドック在住のノワイエ家。家族のオリジナルレシピだったアーモンドの焼き菓子を、地元の市場で売り始めたところ、大評判に。1980年にメドックに創業し、ボルドー市街にも出店しています。ファミリービジネス、大成功のようです。

創始者、ノワイエ家の息子のお嫁さん。ボルドー市街のお店(34 Rue des Remparts)。

 3.コーダリー(CAUDALIE)のコスメ

日本でも知られている、自然派コスメのコーダリーのお店が目抜き通りにあります。ワインに使ったぶどうの絞りかすの種などから抽出される、ポリフェノール類の抗酸化作用に注目してつくられたスキンケア用品の数々。ぶどうの枝に含まれる樹脂をはじめ、原材料には植物性オイル、植物性バターを使用、添加物を極力使わない自然派コスメです。ぶどうの樹液はシミ取りに効くと定評がありますね。本場のパッケージでプレミアム感が上がりますね。

ぶどうの種から抽出したポリフェノールを活かしたコーダリー。

コーダリーのボルドー店(57 Cours de l'Intendance)は観光客も多いにぎやかな通りにあります。

4.つまみにもなるワイン塩

ボルドーは実は海に近く、クルマで1時間ほどで大西洋に着きます。海の名産のひとつが、三角形の結晶をした塩。中でもおすすめはワインをふりかけたワイン塩です。色もきれい。お肉料理と相性抜群。塩をなめなめワインを飲むツウもいるとか。

メルロー、カベルネソーヴィニヨン、シラーなどの品種があります。

左の茶色い塩はブナの木で香りづけをしています。

5.名前入りコルク栓抜き

いわゆる観光みやげで有名なのは、ボトルの形をした名前入りのコルク栓抜き。ALANとかCAMILLEとかDAVIDとかGABRIELとか、フランス人らしい名前がアルファベット順に並んでいます。さすがに日本人の名前はありませんが、好きな俳優の名前などがわかれば、おみやげとして喜ばれるかもしれません。

お土産屋さんの店頭で。ALAN、ALEX、ALEXNDRAなどの名前が。

6.(おまけ)外国人に大人気のお菓子ククニェット(Coucougnettes)

ボルドー銘菓ではありませんが、お土産屋さんの棚にズラッと並ぶピンク色のお菓子を紹介します。中にアーモンドが入っていてチョコや木イチゴのシロップなどでコーティングされた甘いお菓子です。色も形もかわいらしいですが、実は、Coucougnettesとはフランス語で男性のタマタマのこと。お土産としてあげるには、それなりの選別が。なんでもフランス南部の街ポーのお菓子屋さんが、精力絶倫で知られるアンリ4世をモチーフにつくったお菓子だそうです。これが欧米人にはめちゃくちゃウケがよく、このようにボルドーのお土産屋さんにも並んでいる次第です。

贈る相手によってはとても喜ばれそうなククニェット。

ボルドーのおみやげがそろうお店「Le Comptoir Bordelais」 (住所:1 Rue Piliers de Tutelle)。

一度は現地でボルドーワインをガブ飲みしたいと願っている、ワイン女子のみなさん。ぜひお土産も忘れないでくださいね!

(情報は2019年11月現在)

取材・文/佐藤恵菜 撮影/Mathieu Anglada