かつては「まじめそう」「オタクっぽい」というイメージの代名詞とされた「メガネ」。しかし今では「メガネ男子」「メガネ女子」という言葉も定着し、「メガネをかけている男性(女性)が好き」という人も珍しくない時代です。つまり日本人のメガネ観は変わったのでしょうか?今回は「マクロミル」が行なったアンケート調査「視力補正と眼鏡」をもとに考察していきます。

流行の「丸メガネ」。一昔前は、おばあちゃんしかつけていなかった気が……。

メガネやコンタクトを使用していない人のほうが、もはや少数派!

もともと世界的にも、目が悪い人が多いといわれる日本人。実際のところ、どのくらいの人がメガネやコンタクトをつけているのでしょうか?同調査によると「視力矯正」のためにメガネやコンタクトを装着している人はなんと70.1%!逆に「眼鏡やコンタクトレンズは使用しない」という人は、22.3%しかいませんでした。

メガネやコンタクトを付けている人の目的は、ほとんどが「視力補正」。オシャレだけのために装着している人は、案外少ないことが分かります。

では視力矯正のためにメガネやコンタクトをしている人は、何歳ごろから使っているのでしょうか?同調査によると、以下のような傾向となっています。

初めて視力補正器具(メガネやコンタクトレンズ)を使い始めた時期

1位 20歳〜(成人後)……34.8%

2位 13歳〜15歳(中学生時)……24.5%

3位 16歳〜19歳(中学卒業後、未成年時)……20.4%

4位 10歳〜12歳(小学4〜6年生時)……14.1%

5位 7歳〜9歳(小学1〜3年生時)……5.3%

6位 6歳以前(小学校入学前)……0.9%

一番多いのは「成人後」。2位と3位は中学生から高校生、大学生あたりに該当します。視力が悪くなった原因を自由回答で尋ねたところ、やはり多かったのは「ゲームのやりすぎ」「テレビの見すぎ」「パソコンの使い過ぎ」「スマートフォンの画面を見すぎ」といった意見。さらには「本の読みすぎ」「勉強のし過ぎ」といった意見も多く、勉強も視力低下の原因となっていると考える人が多いようです。

メガネ萌えの人は、男女とも約3割!

もはや目が悪いのは国民病状態となっている日本人。そんなメガネやコンタクトレンズが欠かせない我々において、「メガネ男子」や「メガネ女子」はどんな存在なのでしょうか?同調査の結果は、以下の通りとなりました。

圧倒的に多いのは「どちらともいえない」。メガネが好きかどうかは「人による」みたいなニュアンスなのでしょうか?

「とても好き」「まあまあ好き」を合わせた割合は、「メガネ男子」が30.2%。そして「メガネ女子」は33.6%となっています。どちらもメガネ萌えは約3割といえそうです。一方「あまり好きではない」「まったく好きではない」を合わせた割合はどうでしょうか?こちらは「メガネ男子」が9.7%で、「メガネ女子」が13.0%。今や「好きではない」は、「萌え」よりかなり少数派なのです。

ではなぜ「メガネ男子」と「メガネ女子」が好きなのか?自由回答による意見をいくつか抜粋してみます。

メガネ男子が好きな理由

「顔を引き立てる小道具としては有効だと思う」(63歳・男性)

「インテリ系で、真面目で知的なイメージがあるため」(28歳・男性)

「眼鏡を外したときのギャップが好き」(40歳・女性)

「色気がある感じがする。知的な感じがする」(26歳・女性)

メガネ女子が好きな理由

「知的な感じ、何かを秘めている感じ」(37歳・男性)

メガネを着けると真面目そうだが外すと可愛く見える」(35歳・男性)

「何もつけてないより、顔にアクセントがあるから」(66歳・女性)

「おしゃれな方が多いので、楽しい。外した時とのギャップも好き」(38歳・女性)

メガネを好まれる理由で大きいのは「知的なイメージ」と「外した時のギャップ」。さらに女性がメガネ女子を好む理由としては、「おしゃれ」な点もあるようです。

かつてメガネは「オタクっぽい」と言われていましたが、今や誰もがスマホやゲームをやる時代。目が悪いのはオタクだけではありません。これだけ目が悪い人が多いのだから、メガネの市民権は上がるのは当然といえるかもしれません。

【調査概要】
調査主体 マクロミル
調査方法 インターネットリサーチ
調査対象 全国20〜69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法 平成27年国勢調査による、性別×年代の人口動態割付(合計1,000サンプル)
調査期間 2018年3月28日(水)〜3月29日(木)