色素の薄い髪が混ざっているのはなぜ?

写真拡大

色素の薄い髪とは?

まず色素の薄い髪がどういった状態なのか分からない方も多いと思いますので、色素の薄い髪が具体的にどのような髪のことを指すのか説明します。

通常、日本人の髪は、黒色で生えてきます。しかし色素の薄い髪は、黒色が薄くやや茶色がかった色で生えてきます。
髪の色を決めるのは、メラニン色素のはたらきによってです。メラニン色素には、ユーメラニンとフェオメラニンという2種類があり、髪の色はこの2種類のメラニン色素の配合具合で決まります。
色素の薄い髪は、メラニン色素の黒色素を担当しているユーメラニンの配合量が少ないことからおこります。つまり色素の薄い髪とは、ユーメラニンによって十分に黒く色付けされてない状態の髪のことを指します。

色素の薄い髪が混ざっている理由

このように髪の色付けには、メラニン色素が深く関わっています。
ではなぜ色素の薄い髪は、十分に色付けされずに生えてくるのでしょうか。

色素の薄い髪が生えてしまう原因は、体内でメラニン色素が十分に生成されていないからです。メラニン色素はメラノサイトという細胞によって作られます。その際にチロシンという物質が必要になります。
そのため色素が薄い髪が混ざってしまう原因には、チロシンが不足していることと、メラノサイトが満足に機能していないことが考えられます。

色素の薄い髪が混じっているときのヘアケア方法

色素の薄い髪を改善するには食事と髪への刺激を避けることが大切になります。
メラニン色素の材料であるチロシンはアミノ酸の一種なので食事から摂取することができます。チロシンが多く含まれている食材はマグロやカツオなどの赤身魚、チーズや牛乳などの乳製品、豆腐や納豆といった大豆加工食品です。どれも手に入れやすい食材ですので意識して食べるようにすると良いでしょう。
色素を薄める危険のある髪への刺激には、紫外線や洗浄力の高いシャンプーなどがあります。出かける際は帽子や日傘などで紫外線対策をおこなうと良いです。また低刺激のアミノ酸系のシャンプーもおススメです。

色素の薄い髪を見つけたら、上記のような対策を行うようにしましょう!