注目!BMIでは分からない肥満度を測る新指標「BFI」とは?
肥満度をチェックする指標として使われている「BMI」。しかし、体重が軽くても体脂肪が多い「隠れ肥満」の場合、BMIでは正常値になってしまうことも……。
そこで今、新しい指標「BFI」が注目されています。
BMIとは体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数値で、健康診断の結果でも見たことがある人も多いでしょう。
このBMI値は、22くらいが一番健康的と言われています。
ただ、この指標は身長と体重だけなので、脂肪が多いのか、筋肉質なのかが分かりません。
筋肉質で脂肪が少ない人でも、身長に比べて体重が重いと判断されてしまうと「肥満」という結果になることもあるからです。
それを考慮したのが、BFI、Body Fat Indexという新たな指標です。
脂肪には、自分で触ることができる「皮下脂肪」と、触っても分からない「内臓脂肪」がありますが、BFIでは皮下脂肪だけを計測します。
計測方法は、身体の部位に超音波を当て、皮下脂肪の厚さと脂肪率を測ります。
それにより、身体の部分的な皮下脂肪指数がわかります。そのため、BMIより正確な肥満度を表すことが可能に。
この「部分皮下脂肪」は、「体脂肪」と「BMI」の数値と相関していることも確認されている画期的な肥満指標なのです。
専用の超音波皮脂厚計測定器がないと測れませんが、測定機器があれば、数十秒で計測できる優れもの。
今までのBMIでは、身体全体の肥満指標でしたが、BFIの数値は身体のどの部分に脂肪が多いかを計測できるため、気になる部分を計画的にダイエットができます。
ダイエットには他にもいろいろな指標があります。最近の体重計では、体脂肪が測れるものが珍しくありません。
この、一般的な家庭用の体脂肪計では、体脂肪を電気抵抗から計測しています。身体に微量の電気を流して、どれくらい電気が流れるかを測定して、脂肪量を測ります。
脂肪は電気をほとんど通さないので、脂肪が多いと電気が流れにくくなるのです。一方、筋肉や血管など水分が多いと電気を通しやすくなります。
ただ、これはどうしても誤差が発生してしまいます。たくさん水を飲んだ後は、体脂肪が低く計測されるのです。
逆に汗をかいた後は体内の水分が減るので、体脂肪自体は増えていないのに、体脂肪数値は増えることに。
ですから、家庭用の体脂肪計で測ると、体脂肪率は変動しやすいのです。
身体の変化が確認するには、体重も体脂肪も、できるだけ同じ条件の時に計測することが重要。
朝食前、お風呂から出た後など、毎日同じタイミングで測るようにしましょう。