ラスベガスでのヌード写真騒動で再びワイルドな一面を見せることとなったハリー王子。<AOL Celebrity>では、そんな王子の別の顔を紹介したドキュメンタリーや一連の騒動のその後をご紹介します。

エベレスト登山を目指し、けがを乗り越えようと決意した2人の兵士とハリー王子
傷ついた兵士をサポートするドキュメンタリー
まずはヌード写真騒動の前に放映が決まっており、予定通り8月27日に英ITVで放映されたドキュメンタリー『ハリーズ・マウンテン・ヒーローズ/Harry's Mountain Heroes』。66分のこの映像は、ハリー王子がいかに特殊な立場にいるかを我々に思い起こさせてくれるものだった。

王子は慈善団体「ウォーキング・ウィズ・ジ・ウンデッド/Walking with the Wounded」(※)の支援者として、5人の兵士がエベレストに挑戦することを後押しした。王子がこの任務に真剣に取り組んでいることは最初から明らかだった。

慈善活動に積極的に関わっていた故ダイアナ元皇太子妃の息子ということもあり、王子は活動に献身的となり、またこの上ない宣伝とすることもできた。王子自身も陸軍の兵士のため、戦いにおける試練について率直に話したり、兵士たちの間で自然に振る舞ったり、さらには彼ら全員に向けた言葉も出ていた。ハリー王子がこの中で見せた、自発的かつあえて意図したものではない活躍には、広告会社が莫大な金額を費やしてでも求めるであろう力強さやコミュニケーション能力もあったのだ。


兵士たちはPRなど求めていなかった。彼らの(エベレスト挑戦という)決意こそが、十分なメッセージだった。そしてこれは、彼らが悪天候に直面し、挑戦を放棄しなくてはならなかったときに最も試されていた。

「彼らが証明したのは、けががどの程度のものであれ、さらにその人が兵士または民間人であっても、けがは乗り越えられるということだった」と、ハリー王子は振り返る。そして王子の母親同様、彼の存在こそがあらゆる薬と同じように士気を高めることとなったようだ。

※戦闘で負傷した軍人を支援する慈善団体

フェイスブックのアカウントを削除
一方、ハリー王子は自身のヌード写真がネット上に出回ったあと、フェイスブックのアカウントを削除したといわれている。もともと"ハリー王子"ではなく、"スパイク・ウェルズ(Spike Wells)"という名で登録していたという王子。英『Daily Mail』紙によると、王子は専属の秘書ジェイミー・ロウサー・ピンカートン氏から忠告を受け、アカウントの削除に踏み切ったという。

バッキンガム宮殿側は、一連のヌード写真が、王子の友人の1人がフェイスブックで公開したことから広まったとしている。また、王子と親しい友人のトム・インスキップ氏とアーサー・ランドン氏も、王子と自分たちの写真を投稿したのち、アカウントを閉鎖したそうだ。