カップルの分担や割合は? 同棲にかかる一カ月の平均生活費と内訳

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彼氏と同棲がしたいけれど、生活費に不安がある……。そんな女性はきっと少なくないはずです。彼との同棲生活を長続きさせるためにも、お金の問題ははじめにクリアしておきたい問題ですよね。でも、どっちがいくら負担すればいいの? それに同棲って一体いくらかかるの? そこで今回は、同棲経験のある女性に「生活費の負担割合」を直撃! FPの石川福美さんに「同棲でかかる生活費」を算出してもらいました。

■FPが解説! 同棲にかかる生活費とは?

あなたは、同棲に実際いくらの生活費が必要なのか知っていますか? ひと口に「生活費」と言っても、そこに何が含まれるのかわからない、という人もいるでしょう。まずは、FPの石川さんに「同棲にかかる生活費」を算出してもらいました。

同棲の生活費って具体的に何?

「生活費」には具体的にどんな要素が含まれるのでしょうか? さっそく解説を見ていきましょう。

同棲の生活費として仮定されるものは、以下の通りです。

◎2人で費用を折半するであろう項目
家賃
水道光熱費
生活雑貨(消耗品)

◎カップルによって費用負担方法が異なる項目
食費
通信費(ネット代)
娯楽費(デート代)

同棲の生活費は、カップルによってさまざま。したがって「2人で折半するであろう項目」を基本とし、場合によっては「カップルによって費用負担が異なる項目」が上乗せされます。「2人で折半するであろう項目」は趣味趣向に関係なく、生活する上で必ず2人ともが使用するもの、を指します。家賃などがまさにそう。

一方、自炊をする頻度が高いカップルの場合は、食費も折半対象になりますが、お互い外食が多いカップルなどは、各自で負担しているケースが多いですよね。このように「カップルによって費用負担が異なる項目」もいくつかあるのです。

その他、不定期にやってくる家具の買い足しや買い替えの費用は、ボーナス時期などに合わせ、その都度生活費に上乗せされます。

同棲にかかる一カ月の平均生活費と内訳

では、これらの生活費を具体的に金額に落とすと……? その内訳を算出してもらいました。

以下は、東京在住・20代後半カップルの生活費例です。

家賃:113,500円(56,750円/人)
水道光熱費:13,500円(6,750円/人)
生活雑貨(消耗品):28,500円(14,250円/人)
食費:48,500円(24,250円/人)
通信費(ネット代):6,000円(3,000円/人)
娯楽費(デート代含む):38,000円(19,000円/人)

2人でかかる生活費は合計248,000円。ひとり当たり124,000円となります。

同棲経験者に聞いた! 生活費の分担は?

では、実際の同棲経験者はどのように生活費を分担しているのでしょうか? ここでは、同棲経験のある女性125人に、その実態を教えてもらいました。

◇生活費は折半? それとも?

同棲の生活費は折半するのがスタンダード? それともどちらかが多く出すもの? まずは負担金額の割合について、同棲経験者の女性に聞いてみました。

Q.同棲の生活費(家賃、水道光熱費、食費、生活必需品)は全体の何割を負担していましたか?

第1位「5割程度」(35.2%)
第2位「3割程度」(16.0%)
第3位「4割程度」(14.4%)
第4位「全く負担していない」(10.4%)
第5位「2割程度」(5.6%)
第6位「全額負担」(4.0%)
第7位「1割程度」(3.2%)
同率7位「7割程度」(3.2%)
(※)有効回答数125件。単数回答式、9位以下省略・その他除く

同棲カップルの3割以上は「割り勘」が基本だったよう。お互いに働いているのなら、金額の負担は平等にするのがスタンダート。その次に多かったのが、彼氏が1〜2割多く出すというパターン。これは、お互いの所得や状況によっても変動があるのかもしれません。

同棲カップルの負担の分け方って?

折半するカップルが多数派でしたが、すべてを割り勘にするのは難しい場合もあるでしょう。そんなとき、それぞれどんな負担の分け方をしていたの? それぞれが負担していたものについて教えてもらいました。

☆家賃と光熱費は彼氏が負担

・「家賃や光熱費などの主だったものは向こう持ちで、食品類を私が払っていた」(28歳/その他/その他)

・「彼氏に家賃、光熱費を出してもらい、私が食費と日用品を出している」(30歳/医療・福祉/専門職)

☆共通のお財布で折半

・「共通の財布を利用し、同一金額を入れるため折半制」(29歳/学校・教育関連/専門職)

・「お財布を一緒にしていて、それで生活費を賄っている」(28歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)

☆外食費だけ彼氏負担

・「家賃や光熱費は自分が払っていたが、外食やデートは彼氏負担」(23歳/医療・福祉/専門職)

・「外食費だけ払ってもらう。それ以外は私が払う」(29歳/食品・飲料/技術職)

財布を共にすることで「完全な折半」を実現していたカップルもいれば、負担部分の担当を決めてお金を出し合っていたカップルも。何をどう負担するかは、あなたと彼氏で納得できる分け方を見つけられるといいですね。

◇FPおすすめ! 「もめない分け方」とは?

生活費の負担方法はカップルによってさまざま。では、FPの石川さんがおすすめするわけ方とは? もめない分担のコツを教えてもらいました。

もめないためのポイントはカップルによってさまざま。ここでは、私が日々クライアントとお話している中で、特に多い管理方法をお伝えします。

☆ケース1:毎月一定額を積立

家賃などの固定費は折半しやすいですが、光熱費や食費など、毎月変動する費用の割り勘は意外と難しいものです。そんな変動費に対しては、毎月一定額を2人の共用財布に蓄えておくのもひとつの手。たとえば毎月5万円を各自が共用財布に入れ、食費や消耗品の補充の際に、このお財布を使用します。残った費用は翌月への繰り越しや、2人の共用貯蓄にまわしましょう。

☆ケース2:支出項目ごとに担当を決める

彼氏は家賃、彼女が食費を負担など、支出項目ごとに費用負担の担当を決める方法です。最終的な負担額が違ったとしても問題がないカップルには、わかりやすい方法かもしれません。

同棲生活で節約をするコツって?

せっかく2人で生活をするのなら、将来のためにも節約をしながら暮らしていきたいですよね。最後に同棲の生活費を節約する方法について、石川さんにアドバイスをもらいました。

☆生活リズムをあわせる

2人の生活リズムをあわせることで、光熱費や食費の節約に大きく繋がります。お互いの仕事や生活習慣などにもよりますが、食事もできるだけ一緒に取れるようにしたいですね。これは食費の節約だけでなく、コミュニケーションにもなりますよ。

☆家計簿をつける

自分ひとりのときでも、何にいくら使っているのかあまり把握していない、という人は意外と多いもの。これに他人が使ったお金も加わるのですから、なおさらしっかりとした管理が必要です。特に同棲初期は家計簿をしっかりつけることで、不要な支出を発見したり、生活費の積立額を見直したりと活用できます。

同棲はこう! というガチガチなルールを決めてしまうと、お互い息苦しく長続きしません。ベースルールだけはきっちり線引きし、あとは2人で生活していくなかで一番過ごしやすい方法を調整していきましょう。同棲は、パートナーとお金の価値観をすり合わせることができるとてもいい機会です! 楽しみながら節約上手をめざしましょう。

■まとめ

石川さんの言うように、同棲は2人のお金の価値観をすり合わせるためのいい機会。実際に結婚したらこんな感じなのかな……とイメージするのもよさそうです。「お金の切れ目は縁の切れ目」という言葉もあるもの。しっかり線引きするのもやりづらいですが、生活費の分担の大まかな部分は、彼と事前に話し合っておくといいかもしれません。

(監修:石川福美、文:ファナティック)

※画像はイメージです

※マイナビウーマン調べ
調査日時2017年6月6日〜2017年6月7日
調査人数:125人(22歳〜34歳の女性)