横浜港に時々現れる、「ド派手なピンクの巨大海賊船」に乗ってみた!

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<横浜のココがキニナル!>
横浜港にいる海賊船にはどんなコースがありいくらで乗船できるのでしょうか(Shaggyさん)/定期的に横浜港に現れる?どうしたら乗船できますか?ぜひ海賊にも取材を(world-travelerさん)

【写真39枚】ド派手なピンクの巨大海賊船!

※本記事は2015年1月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。

某漫画や某映画の影響でなのか、最近「海賊ブーム」である。広い海をお宝探して自由奔放に冒険するなんて、陸地で「締切」とか「文字数」にあわあわしている人間からしたら、うらやましくて血の涙を流してしまいそうだよ!! というわけで、横浜でたびたび目撃されるというピンク色の海賊船を取材してきました!!
 

■年末ぎりぎりに滑り込ませる!!

投稿者からの写真以外の手掛かりが何もなく・・・船だけに「難航」しそう、と思いながら「ピンク 海賊船 横浜」で検索すると、なんとかなりの量の情報が出てきた!! よかった!! どうやらピンクのお船は「海賊船アニバーサリークルーズ号」という名前らしい。さっそくいろいろ電話をして12月23日に取材をさせていただけることに!!

そして取材日当日。正午にみなとみらい「ぷかり桟橋」へ。みなとみらい駅から5分。
 

この日ははまれぽ編集部・山岸抜きの一人取材。取材時の山岸を思い出しながら(迷った時は手当たり次第ドアを開ける、とか)歩いていると・・・
 

見慣れたみなとみらいの景色の中にピンクの海賊船が。すっごく派手だけど、みなとみらいの海と妙に「なじんでる感」もあって謎! 歩いている方々も立ち止まって眺めたり写真を撮ったりしていた。

この日は期間限定の乗船イベントで停泊しており、出航時間ごとにイベントが変わる。午後0時30分(大人1人3980円、子ども1990円)と、午後3時 (大人2名で9500円)の2回、それぞれ約90分間、乗合クルーズを楽しむことができる。午後6時からは恋活異業種交流パーティーの会場として出航するそう。

今回、取材に対応してくださり、こちらの海賊船営業窓口となっているのが株式会社SPICE SERVE(スパイスサーブ)。
 

不束者(ふつつか)ですがよろしくお願いいたします。クリスマス前日ということで、サンタ衣装のスタッフの方もいらっしゃる。かなりの存在感。
 

ほとんどの乗船客は家族連れ。お子様はかなりノリノリのご様子。・・・と・・・
  

いたー!! 乗船する方々に手を振る海賊、人柄がよさそう!!
 

ファンタジーですな!! これは90分、かなり濃い旅になりそう。期待が膨らみます。

■船内へ!

「海賊船アニバーサリークルーズ号」には、なんと3つもフロアがあり、最大で200名乗船できる。全長は27.7メートルでマストの高さは約18メートル。総トン数は171トンの大型船だ。
 

ぽーぽー見て回っているといつの間にか出航していた!!
 

今回の運行ルートは、ベイブリッジの下を通過し、山下公園・大さん橋・横浜赤レンガ倉庫をぐるりと回ってぷかりさん橋へ戻ってくる。90分かけて横浜の風景を海から眺める。
  

ホントにここって日本なんだよなあ、とぼんやり思っていると・・・
 

ん?

あなたは誰?

海賊・・・ではなく社員の武藤さん! どうもはじめまして。この日船内でのパフォーマンスや放送などを、ジャッ○・スパロウになりきって担当されていた武藤さん。海賊役は日替わりで社員さんが扮するそう。
 

ザキヤマが作ったガムテで即席ひげを張ってくださったのは、代表の通称「Jan」さん(写真右)。そして、写真左は船内を一緒に回ってくださった学生インターンの大城さん。とっても気さくでご親切なお二人。海賊船のあれこれをくわしくお話ししてくださいました。

■三重県から兵庫県、そして関東に来た海賊船

こちらの海賊船「海賊船アニバーサリークルーズ号」は、東京都内に本社を構える株式会社SPICE SERVEが営業窓口をしている船で、かつては「ヴィラジオ・イタリア号」という名前だった。

三重県に本社を置く「セラヴィ観光汽船」の所有船で、志摩スペイン村内で遊覧船として親しまれていたそう。その後、神戸港周辺で2007(平成19)年か ら5年間定期運航していたが、当時船を所有していた有限会社神戸リゾートラインの経営の事情で、2012(平成24)年1月に運休を申請。しばらく神戸港に放置されていた。

神戸港としてもそのまま停留させておく訳にもいかず、同船は競売にかけられていたところを、船舶運航会社の方が発見。海での貸切クルージングに長けていた株式会社SPICE SERVEに出資を提案した。
 

2013(平成25)年8月、同社は海賊船に一部出資(同船に出資している会社は複数あるのだそう)、管理をすることに。船名も「ヴィラジオ・イタリア号」から「アニバーサリークルーズ号」に改めた。
 

アニバーサリークルーズ号が停泊しているのは千葉の港で、本日は「ぷかりさん橋」に届け出申請をし、許可を得て出張する。2015年以降、現在港湾局に申請している「不定期航路事業」の認可が下りれば「ぷかりさん橋」などに常時来航できることになるのだそう。
  

株式会社SPICE SERVEは海、陸でのイベントをプロデュースするエキスパート。2009(平成21)年設立で「人生が加速する機会を創造・提供する」をモットーに、急 成長を遂げている会社なんだとか。アニバーサリークルーズ号も「企業イベント主催者や婚礼2次会等の各種記念パーティーで船をチャーターしてもらう」とい う形式で活用がメインの予定。

「以前は経営コンサルタントとして働き、使われていない結婚式場で婚活異業種交流パーティーなどのイベントを企画したのが始まりでした」とJanさん。
 

「日本のリゾート革命」を目標に、クルージングイベントや陸での法人・個人向けイベント、飲食店やアロママッサージなど、幅広い業界を手掛けている。ゆくゆくは海外進出も視野に入れている。

現在、同社が出資や管理をする船は「アニバーサリークルーズ号」のほかに「ルナフェスタ号」の2隻。「ルナフェスタ号」は定員25名の中型船で「アニバーサリークルーズ号」とは全然雰囲気が違う。
 

同社所有の2隻以外にも、提携会社の所有船を利用することもできる。相談すれば予算に応じたプランを提案してくださるそう。陸での宴会をやりつくした幹事さんにはうれしいのでは。

船に戻って2階フロアを探索。
 

立食パーティーに向いていそうな広いスペースや、部屋の隅にはハンモックまで。今すぐ乗りたい!!

なんだか「非日常」すぎて、「サービスお菓子」のポテトチップスが浮いて見える。なじみ深いポテチにすら違和感を覚えてしまうほど作りこまれた空間。
 

通路にはバーカウンターとピアノ が。バーではビールやウィスキー、カシスリキュールを使ったカクテルや、ジンジャーエールなどのソフトドリンクがワンコインで販売されている。が、通常貸し切りクルーズの際は、ほぼフリードリンクとのこと!!
 

前日「絶対寒いからこれ着ていきな」と妹からレオタードを渡されていたのだが、この日は快晴で風もなく、暖かかった。「12月までは甲板に出ていられますよー」と大城さんもおっしゃっていた。

■最後は3階デッキへ!

ん?

だれ??

3階デッキに仁王立ちするおじさんと財宝が。これは子ども心をくすぐる。
 

リアルな操縦席も。武藤さんにも来ていただいて撮影。
 

お子さんたちが遊ぶのに最適なデッキでは、常設の大型鉄板(150cmも幅がある!!)でのBBQパーティーや、奥のスペースにDJブースを設けたイベントもできる。
 

子どもから大人まで、たくさんの方が楽しめる「海賊船アニバーサリークルーズ号」。
昨年同船を購入してからは、停泊場所の確保に大変苦労されたそう。現在は千葉市や企業の協力を受け、千葉市のショッピングセンター内にある港に停泊している。

横浜港に一時的に停泊するにも横浜市港湾局への事前手続きが必要で「この日のイベントのために約半年前から申請をして、千葉から約3時間半かけて来ています。燃料費は1日数十万円かかります・・・」との裏話をお聞きした。
 

やはり船から眺める横浜の景色は絶景です。

2015年、無事に不定期船航路の許可がおり「将来、横浜の子どもが一度は乗ったことがある遊覧船にしたい」という株式会社SPICE SERVEの皆さんの夢がかないますように。
 

■取材を終えて

今年の取材は船から始まり船で終わった。横浜は海に関わりが深い街なので、将来もっと海とも川とも近しい関係を築ける事業が増えていくのではないだろうか。来年の「はまれぽ忘年会」は是非海の上でやれたらいいな あ。

取材協力
東京・横浜アニバーサリークルーズ

※本記事は2015年1月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。