おいしいけど…実は「毒」! “食べ過ぎ注意”な食べ物6

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普段気にしないで食べていますが、毒を持っている食べ物は自然界にたくさんあります。最も有名なのが……そう、フグですよね。フグには「テトロドトキシン」という毒素が含まれています。

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しかしフグだけではなく、我々の身近な食べ物にも健康に害をなす毒素を含む食べ物がたくさんあったのです。今回はその一部と、毒の種類。そしてどうすれば毒を回避できるのか? をご紹介していきましょう。

■ぎんなん

秋の味覚として美味しいですよね。茶碗蒸しに入っていると幸せになります。串に挿して焼いて、塩ふって食べても美味しい。封筒に入れてレンチンするだけでも立派なおつまみになります。

そんなお酒のお供なぎんなんですが、ぎんなんをたくさん食べ過ぎるとビタミンB6欠乏症になって、中毒になるらしいですよ。症状はおう吐、下痢、呼吸困難、けいれんなど。

特に子供に与える時は注意が必要なようです。報告されている事例によりますと……。1歳の子供が約7時間でおよそ50個食べ、3時間後に全身性けいれんを起こした事例。2歳の女児は50〜60個食べ、7時間後におう吐、下痢、9時間後に全身性けいれんを起こした事例などがあります。また、大人でも60個食べた41歳の女性が嘔吐、下痢、震えなどが起こったようです。

さすがにみんな食べ過ぎ……ですよね。ちょっとつまむくらいにとどめておきましょう。

(出典:食品衛生の窓 東京都福祉保健局)

■じゃがいも

「じゃがいもの芽には毒がある。」これは広く知れ渡っていると思いますが、実は皮の部分にも毒があるようです。じゃがいもの毒素は「ソラニン」という物質ですが芽だけでなく、緑色の表皮部分にも多く含まれているとか。

これを大量摂取すると嘔吐、下痢、複数、脱力感、めまい、呼吸困難などの症状を発症するようなのでご注意ください。また、ソラニンは加熱調理してもほとんど分解されないようです。青いじゃがいもは、素直に捨てましょうね。

(出典:食品衛生の窓 東京都福祉保健局)

■梅(青梅)

こちらも有名な話かもしれませんね。「青梅には青酸が含まれている!」というお話。確かに本当です、梅の種や果実には「青酸配糖体」という物質が含まれていて、これを摂取すると呼吸困難やめまいが起こるようです。

これは特に生の青梅の果肉や種に含まれています。では、この毒素がどれだけ危険なのか? というと……。成人なら約300個、子供なら100個程食べないと深刻な影響はでないようです。

ただし、未成熟の種には果肉の10倍〜20倍も含まれているとか。これは危険なので、居ないとは思いますが、木に成っている小さな青梅をそのまま食べるのは絶対にやめましょうね!

ちなみに、この成分は梅の果実を守ろうという防御機構。そのため、成熟した梅は青酸配糖体が分解されて毒性が無くなり、美味しくなります。漬けたり、干したりするともっと分解されてより美味しくなります。じゅる……。

(出典:アキバ博士の「食の知恵と文化」 JAグループ福岡)

■白インゲン

生食だめよ。というお話のようです。インゲン豆をはじめ、豆類に多く含まれる「レクチン」というタンパク質は、摂取すると吐き気、嘔吐、下痢などを起こすようです。発症までに早ければ10分、遅くても23時間ということなので、結構即効性のある毒かもしれません。また、大さじ2杯分くらいの摂取量でも症状が出ています。

しかし、これは十分に火を通せば分解されるので毒性は無くなるのでご安心を。一般的な「水に浸す」→「煮る」という調理法を取れば問題なく美味しくいただけますよ。きっとインゲンだけでなく、生で食べると宜しくないとされるものにはこういうのが含まれているんでしょうねぇ……。

(出典:白インゲン豆の摂取による健康被害事例について 厚生労働省)

■ふき&ふきのとう

これから暖かくなるにつれて出てくるふきのとう。大きく育ったふき。ふきのとうは薬味として、ふきは煮て食べると美味しいですよね。しかし、これも注意が必要なようです。肝毒性の強いペタシテニンなどの物質が含まれており、大量に摂取し過ぎると肝臓にダメージがいくようです。

しかし、こちらもすごく大量に摂取したりしなければ深刻な症状はでないようです。また、アク抜きをすれば問題ないみたいですよ。逆にいうとアク抜きしていないふきなんて食べられたものじゃないので……。これも普段通りの食べ方で美味しくいただいていれば問題ない。ということで。

(出典:フキ Wikipedia)

■トマト、ナスなどのナス科

えぇぇぇ……。トマトあんなに美味しいのに!! ナスもすごく美味しいのに!! と美味しいものが毒であるはずがない。と言いたいところですが、美味しくても猛毒なフグの前例もありますし……。

でも、これは実質無害と言っても良いのかもしれません。

トマトを含め、ナス科の植物には確かに毒性がありますが、現在食用とされているものに関しては、品種改良により食べられる部分には健康に害を与えるだけの毒素は含まれていません。

トマトに例えるなら、「トマチン」という毒性のある物質が含まれています。マウスに投与した場合の半致死量を人間に当てはめると、完熟したトマトで人間がピンチになる量は、およそ……。

4000kg。

大丈夫、だいたい安全です。これまでどおり、美味しく頂いてください。

ただし、普段食べないパーツ(茎、葉、根、未熟な果実)には毒性が残っているとのことなので、トマトを茎ごと豪快に食すのはお控えくださいね。

(出典:ナス科 Wikipedia)
(出典:日本植物生理学会 みんなのひろば)


人類が登場してからトライ&エラーが繰り返され、食べられないものも何とか食べようとした努力の積み重ね。我々の食生活はその礎の上に成り立っています。

それゆえ、現在市場に並んでいる「食品」はおよそ問題なく食べられるものになっているのでご安心ください。逆に、毒を全く含まない食べ物がどれだけあるのか? ひょっとしたらそちらの方が少ないのかもしれませんね。しかし、今回のリサーチでひとつ、確実にわかったことがあります。

「薬も過ぎれば毒となる」

お後がよろしいようで。

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