セレーナ・ゴメス、トランプ陣営の差別発言「プエルトリコはゴミの島」を批判
間もなく投票日を迎えるアメリカ大統領選挙。共和党候補のドナルド・トランプ前大統領の選挙集会でのコメディアンの発言が波紋を呼んでいる。
現地時間10月27日(日)にニューヨークで開催されたトランプ前大統領の集会に、コメディアンのトニー・ヒンチクリフが登場した。スピーチの中で彼は「海の真ん中に文字通りゴミの島がある。確かプエルトリコという名だ」とコメント。アメリカの自治領であるプエルトリコを侮蔑、差別する発言をした。プエルトリコ系の有権者が猛反発している。
その1人がセレーナ・ゴメス。セレーナはテキサス生まれのアメリカ人だが、父親はメキシコ系。父の両親、つまりセレーナの祖父母は1970年代にメキシコのモンテレイからアメリカに移住した。セレーナは今週、雑誌『バラエティ』のインタビューで選挙集会での「最近のコメントに強く反対する」「私は絶対に仲間の側に立ちたい」と発言。プエルトリコと同じ中南米のルーツを持つものとして、ヒンチクリフの発言を批判した。
セレーナはすでに期日前投票を済ませている。リブート版「ウェイバリー通りのウィザードたち」のプレミアに行く途中で投票用紙を投函する様子をTikTokに投稿している。セレーナはこの様子を披露した理由について「人は時々、一票がすべてを変える力を持っていることを忘れてしまうから」とコメントしている。
ちなみにセレーナと新作映画『Emilia Perez』で共演したゾーイ・サルダナは母親がプエルトルコ人。ヒンチクリフの発言について「2024年の今、私たちが間違えてリーダーだと思ってしまうような人々の多くが、あまりにも貧しい人格を持っているのは悲しいことだ。私たちは人間としての私たちを代表するリーダーを選ばなくてはならない」とコメントしている。今回のヒンチクリフの発言が選挙結果にどう影響するのか、世界の注目が集まっている。