花王がヘアケア事業変革第2弾の新ブランド「ジアンサー」を発売 世界初“美髪5大必須成分”を配合
同社は「髪の生きる力を、人の生きる力へ」の事業ビジョンのもと、ヘアケア事業の変革を推進。ヘアケアブランドのフォーメーションを、人間の本質的な感情ニーズに基づき再編し、感情を起点としながら、花王のヘアケア研究100年の知見を生かしたモノづくりを行なっている。その中で、拡大するハイプレミアム市場への参入を本格化。今年の春に、「休みながら美しく“休息美容”」をコンセプトとした新ブランド第1弾となる「メルト（melt）」を発売した。メルトは発売から9ヶ月で計画日の2.7倍の売れ行きとなり、10月から配荷店舗を倍以上に拡大する。
ハイプレミアム市場向け第2弾となるジアンサーは、“誠実でバランスのとれた生活をしたい”というニーズをもつ自立志向の強い人をターゲットに設定。物事を選択する上で自分なりの強いこだわりを重視し、ヘアケアにおいても高い技術力に基づいた成分配合や補修力の高さなど、高品質な価値を求める傾向にあるという。
100年にわたるヘアケア研究に基づき、花王が考える“美髪5大必須成分”（補修）を世界で初めて製品に配合し、髪質を問わずうるおい、まとまり、ツヤめく、なめらかでしなやかな髪へと導く。美髪5大必須成分は、加水分解ケラチン（羊毛）、セラミドα（ビスメトキシプロピルアミドイソドコサン）、リンゴ酸、ラノリン脂肪酸、脂肪酸グリセリドα（オリーブ果実油）で構成し、美髪に必要不可欠なタンパク質と脂質にアプローチする。
「ジアンサー スーパーラメラシャンプー」（400mL 1760円 ※価格は全て編集部調べ）は、シャンプー内に構築したラメラ層に、ケア成分を蓄える「ラメラプラットフォーム技術」を新たに採用。まるで美容液のようなテクスチャーで“塗り洗い”をすることで、ケア成分を含んだ泡が髪全体に行き渡る。花王内でシャンプーには配合が困難とされていた、脂質類のヘアケア成分（補修）を多量に配合しながら、泡立ちの良さやすすぎ時のなめらかさといった基本性能との両立を叶えた。
トリートメントは、髪のダメージ悩みに合わせて選べる3種（各220g 各1760円）を用意。摩擦や紫外線などによる日々のダメージをケアする「ジアンサー EXモイストヘアトリートメント」、コテやアイロンが引き起こす熱ダメージを補修する「ジアンサー EXグロスヘアトリートメント」、繰り返すカラーダメージにアプローチする「ジアンサー EXリペアヘアトリートメント」を揃える。
ブランド共通の香りとして、凛として洗練されたベルガモット＆ダフネの香りを採用。透明感あふれるベルガモットに、ほんのり刺激的でクールな印象を持つダフネをブレンドし、時間とともに上品に香り立つイリスやハーブをアクセントに清々しく知的な印象に仕上げる。すっきりと冴えわたるように気分が整う感覚をイメージした設計だ。
今回の新ブランドについて、花王 コンシューマープロダクツ事業統括部門 ヘルス＆ビューティケア事業部門 ヘアケア第1事業部 ブランドマネージャーの野原聡氏は「花王の100年研究から、次世代につなげられるモノを作りたい。その答えがこのシャンプー・トリートメントで、その名もジアンサー。特にシャンプーは最高傑作が出来上がった」と語り、自信を見せた。
同社が進めるヘアケア事業の変革は、今年上半期には新ブランドのメルトのローンチのほか、ロングセラーの「エッセンシャル」をリニューアルし、K-POPアイドルのNewJeansを起用するなど若年層を取り込む施策で、ブランド合計で売り上げが前年比120％、10〜20代でトップシェアを獲得（インテージ SRI/SCI <24年4月）した。野原氏は、「上期の2つのローンチにより、落ち込み続けていた花王インバスヘアケアのマーケットシェアが、直近半期で9年ぶりに前年プラスとなった」（インテージ SRI＋ シャンプー・コンディショナー・インバストリートメント計）と自信を見せる。この勢いを追い風に、「10月からのジアンサーに続き、下期はマス市場向け『セグレタ（Segreta）』をリブランディングする。さらに来年はハイプレミアム市場向けに第3の新ブランドを発売し、マス市場向け『メリット（merit）』をリブランディングする。これらの成長により2027年の売上を、2024年に比べ143％を目指す」と、新ブランドのローンチとロングセラーブランドのリブランディングを連打し、ヘアケア改革を成功へと導く。
◾️ジアンサー：公式サイト
