3種類の果汁100%リンゴジュースを飲み比べ。写真左から他社商品、「旬の林檎 密閉搾り」「青森りんごきおう 密閉搾り」

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店頭でよく目にする果汁100%のリンゴジュース。これらの多くには、変色を防ぐための酸化防止剤が使われていることをご存知だろうか。また、国内で消費されているリンゴ果汁の約85%が輸入果汁で、そのうち約7割は中国産。原産国の表示は義務化されていないため、意外と知られていない事実だ。

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今回、記者はリンゴ生産量日本一を誇る青森県にて、青森県産リンゴのみを原料とする、果汁100%ジュースを飲んできた。余計なものが一切入っていない、リンゴ本来の味を生かしたジュース作り。それを可能にしたのが、JAアオレンが特許を取得している独自製法、「密閉搾り」だ。この製法では、密閉型の装置の中に窒素を入れ、無酸素状態にしてリンゴをすり下ろし、搾る。空気に触れることがないため、搾ったジュースは変色せず、酸化防止剤を使う必要がないのだ。

では他社の一般的なリンゴジュースとどれほど違うのか、JAアオレンにお邪魔して実際に飲み比べてみた。まずは酸化防止剤を使用している、一般的な果汁100%ジュースから。飲みなれているさっぱりとした味わいで、これはこれでおいしい。次に、JAアオレンの「旬の林檎 密閉搾り」を飲んでみると、口に含んだ瞬間の香りが格段に違う!華やかなリンゴそのものの香りがふわっと広がり、味も濃厚だ。同商品は品種を「王林」と「ふじ」に限定し、最もおいしい時期に搾っているそう。

最後はJAアオレンの「青森りんごきおう 密閉搾り」。今回は特別に、搾りたてのジュースを用意していただいた。黄色い品種「きおう」を使った同商品は、砂糖が入っているのでは、と疑いたくなるほど濃密な甘さが際立つ。後味は爽やかだが、その中にも甘味の余韻が心地よく残り、初体験のおいしさだった。

同じ果汁100%のリンゴジュースでも、これほどまでに風味が異なるとは驚きだ。「密閉搾り」製法のおいしさを、身を持って実感した。今まさに旬を迎えようとしている、青森県のリンゴ。現地を訪れた際は、お土産に「密閉搾り」製法のリンゴジュースを、選んでみてはいかがだろうか。【ウォーカープラス編集部/水梨かおる】