私の口臭、大丈夫!?自信の持てる爽やかな息になる、基本の対策をチェック

写真拡大

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 コンシューマー カンパニーが、2014年に20〜50代の女性848人を対象に行った調査によると、「ここ一年で経験したお口トラブル」という質問に対して、そのうちの462人が「口臭」と答えたとか。そこで、歯科医師である吉野敏明さんに口臭の対処法について教えてもらった。

そもそも口臭には、口腔内が不潔であることから発生する「生理的口臭」と、虫歯や歯周病などによる「病的口臭」の2種類がある。これらを予防するには、毎日の正しいケアが重要とか。

「歯の正しい手入れは“間”を磨くこと。歯ブラシとデンタルフロスで、歯と歯茎の間や、歯と歯の間の間を、清掃しましょう」(同)

ただし、あまり歯を磨きすぎると、口臭が悪化してしまう可能性も。これは、歯磨き粉などに配合されるアルコールが口内を乾燥させ、嫌気性細菌の働きを抑える唾液の分泌を妨げるからとか。

「睡眠中に唾液の分泌が減って口内細菌が増殖し、寝起きに口臭が強くなるもの。念入りなケアは毎朝1回にしましょう」(同)

さらに、口の中の汚れは歯に付着するものばかりでなく舌にもつくので要注意! 舌の表面にある細かい突起の間に、食べかすや細菌がたまると舌苔(ぜったい)が作られる。これは誰しも持っているものだけれど、口内の自浄力が低下したりすることで、過剰にたまると、口臭の原因になるそう。

「白い苔が舌の表面全体に薄く付いているなら正常です。分厚くなっているのなら唾液不足で汚れの蓄積、黄色なら発熱などで免疫力が下がって細菌が異常繁殖した状態、さらに繁殖が進行すると黒くなります。取り除くには、舌専用のブラシやガーゼで、舌の奥から手前へ向かって一方通行に4〜5回ブラッシングしましょう

また、無意識に歯をくいしばってしまう癖がある人は、これにより口内の換気がしにくい状態になって菌を繁殖させてしまったり、唾液の量が減ったりして、口臭が強くなる傾向が。

「心当たりがあるのなら、吐く息が長くなるように意識して腹式呼吸を5回繰り返しましょう。リラックスを促す副交感神経が優位になるので、緊張状態から抜け出すことができます。口の中が乾燥してしまう場合は、酸っぱいレモンを噛み締めるシーンを想像すると、脳の“臨場感覚”という働きによって、一瞬で唾液量が増やすことができます」(同)

口臭がなんとなく気になっている女子は、この機会にケアの見直しを!

吉野敏明
医療法人社団誠敬会誠敬会クリニック会長。歯科医師・歯周病専門医。日本歯周病学会指導医。評議員。歯学博士。日本における、歯周病原細菌検査を用いた歯周治療の第一人者でもある。著著は『口元美人化計画』『デキるビジネスマンはなぜ歯がきれいなのか?』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか。