去る9月19日は「苗字の日」だったことをご存知でしょうか?由来は1870年のこの日に発令された「太政官布告」により、平民も苗字を名乗ることが許されたことによるそう。

この記念日にちなんで、「ワタベウェディング株式会社」では「結婚と苗字に関するアンケート調査」を実施。こちらによると「自分の苗字が好き」と答えた未婚女性は52.0%だったそうです。日本では結婚すると夫か妻のどちらかの姓を名乗りますが、その件についてはどう考えているのでしょうか?

女性の6割以上は夫婦同姓に賛成し、結婚後8割は夫の姓を名乗る

同調査では未婚と既婚の男女それぞれに「結婚後、自分と結婚相手どちらの苗字を名乗りたいですか?または名乗りましたか?」と質問。結果は以下の通りとなっています。

男性で結婚後に妻の姓を名乗っている人はわずか9.0%。ちなみに「婿養子」とイコールではありません。

未婚で「結婚相手の姓を名乗りたい」男性はわずか18.0%。一方女性で「自分の姓を名乗りたい」人は34%で、残り66%は「相手の姓を名乗りたい」と回答しています。未婚女性の約3割は自分の姓にこだわりを持つ一方で、6割は現状の夫婦同姓に賛成。さらに、結婚すると83.0%が夫の姓を名乗っています。夫婦別姓は論議されるべき問題だと思いますが、現状女性の半数以上は夫婦同姓に不満がないといえそうです。

約30万種類もあるといわれる日本人の苗字。一番多いのは「佐藤」です。

結婚後に変わった姓が好きな女性は7割以上!

とはいえ結婚後苗字が変わるのはさまざまな手続きが必要となり、何かと大変なのも事実。同調査では結婚して苗字が変わった人を対象に、「名前の変更手続きは大変でしたか?」と尋ねたところ「大変だった」回答した人は61.0%となっています。具体的に大変だったことのアンケート調査は、次の通りとなります。

結婚後苗字が変わったことによる、大変だった変更手続き

銀行口座……48.9%

運転免許証……40.2%

クレジットカード……27.2%

パスポート……12.0%

保険……12.0%

印鑑証明……4.3%

特になし……39.1%

「銀行口座」は取引銀行へ、「運転免許証」は現住所を管轄する運転免許センターか警察庁、または運転免許試験場で手続きをするがあります。どちらも共通するのは窓口の受付時間が限られていること。平日仕事をしている人は対応が厳しいのではないでしょうか?

とはいえ同調査では既婚の人を対象に、「結婚前の苗字と結婚後の苗字どちらが好きですか?」と尋ねたところ、半数近くの人が「どちらも好き」(46.7%)と回答。ほかの結果は以下の通りとなっています。

「どちらも好きではない」人も14.1%と意外と多い。こういった場合はどうしたら……。

結婚後」の苗字が好きな人は29.3%。「どちらも好き」と合わせると7割以上の人が結婚後の新しい苗字を好きだと感じているのです。

さらに同調査ではこんな質問も。苗字によって結婚相手を選ぶ人はいないと思いますが、それでもひそかに憧れる?「憧れの苗字」。結果は以下の通りです。

憧れの苗字ランキング

1位:五十嵐

2位:佐藤

3位:伊集院

3位:田中

4位:橘

5位:山田

5位:西園寺

5位:藤原

1位は「五十嵐」で3位は「伊集院」。ほか「西園寺」もランクインしており、三文字苗字に憧れる人が案外多いことが分かります。しかし一方で「佐藤」「田中」「山田」という平凡な苗字も人気が高いことが判明。なかなか興味深い結果です。

【調査概要】
調査主体:ワタベウェディング株式会社
調査期間:2018年8月23日(木)〜8月24日(金)
回答者:20〜40代の男女400名(うち男性200名(未婚100名、既婚100名)、女性200名(未婚100名、既婚100名)