寿命にも関わってくる!「食物繊維」がもたらすスゴイ効果とは

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食物繊維はエネルギーになりにくく身体をつくるための成分ではないため、以前は不要なものと考えられていました。

現在は便秘の解消だけではなく生活習慣病予防にも役立つともいわれ“第6の栄養素”ともよばれていますが、さらに注目すべき研究結果をウエストミード医学研究所(豪州)が発表しました。

今回の研究では50歳の男女1,600人以上を対象に、炭水化物の摂取状況と健康寿命との関係について10年にわたって調査を行いました。

その結果、健康寿命に大きく影響するのは砂糖などの摂取量ではなく、食物繊維の摂取量が多い人ほど健康を維持できていることが明らかになったのです。

世界初の研究で驚くべき食物繊維のパワーがわかったところで、より具体的に1日の摂取目安量など、食育指導士である筆者の考えを記していきます。

■1日30gで健康寿命が80%アップ!

今回の研究で健康を維持した人たちは、食物繊維を野菜や穀類から1日に平均29.0g摂っていました。

日本人の平均摂取量は、平成26年国民健康・栄養調査報告によれば、約14.3g(うち水溶性3.3g不溶性10.4g)となっています。これは、健康を維持した人たちに比べておよそ半分という結果で、食物繊維の摂取基準目標である、成人男性20g以上、成人女性18g以上にも到達していない状況です。

そこで、まずは無理をせず目標値の18〜20gを目指してみてはいかがでしょうか。毎日の食事で、主食のパンやごはんを穀物入りにする、サラダや副菜は豆類が入っているものを選ぶなど、普段から食物繊維を少し多めに摂ることを心がけるようにするだけで、目標はすぐに達成できます。

■食物繊維の食べ分けでより健康になる

食物繊維には、水に溶けるもの(水溶性食物繊維)と水に溶けないもの(不溶性食物繊維)の2つに分けられます。ただやみくもに食物繊維が含まれる食物を食べればいいというわけではなく、この水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の食べ分けも大切です。

摂取の目安は、さまざまな食物から水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を1:1の割合で、腸の動きが弱っているときは便秘になりやすいので、果物や海藻類などの水溶性食物繊維を多めに摂るようにしましょう。

また、野菜は不要性食物繊維の宝庫ですが、糖質の多い芋類などは食べ過ぎないよう注意が必要です。

【参考】

※ 食物繊維の豊富な食事で健康に歳をとる-世界の最新健康ニュース

【筆者略歴】

※ Mizuka・・・食育指導士、トータルフードコーディネーター。企業や飲食店のレシピ制作、撮影、商品開発や食育講演などを行うほか、国内外で学んだ知識を家庭向けにアレンジした料理教室を東京の自宅で主宰。出張料理(PRIMECHEF)で人気NO.1シェフに輝くなどマルチに活躍する派遣OL。

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※ Alliance / shutterstock