【お金】ただ貯金するより断然トク!? 初心者でも始められる「株主優待」術

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あなたは、毎日一生懸命働いて稼いだお金を、どうしていますか。
貯金ですか? 旅行や買い物でパーッと散財でしょうか?

いつまでも「安月給」な人の特徴とは

年齢を重ねるにつれ、資産運用という言葉を聞いたことのない人は、少なくなると思います。

資産運用のひとつに「株」がありますが、恐らくやったことのない方がほとんどかと思います。
やったことのない方は「ギャンブルでしょ、損しそう」「お金持ちがやるもの、私には関係ない」というイメージをもたれている方が多いのではないかと思います。

やはり、自分の大事なお金を投資するものなので、なかなか敷居が高いと思います。

ただ資産運用のひとつの手段として、堅実に株をやっている人は少なくありません。

最近は桐谷広人さんが優待株主としてテレビ番組で紹介され、一躍有名人になりました。
桐谷さんのことを知って、株主優待に興味を持った方もいるのではないかと思います。
はじめてのひとには、株主優待を受けられる優待投資から始めてみるのが、わかりやすくて楽しく感じられるのではないかと思います。

■どのような株主優待があるの?

上場企業の3分の1近くが優待をやっているので、数は多く、見ているだけでいろんな優待があって面白いです。

食事もレジャーも、日常生活の大半を優待券で賄っているという桐谷広人さんの優待ライフを追って、どのような株主優待があるか見てみましょう。

まずは桐谷さんといえば、映画の上映時間に間に合うように自転車で爆走する姿が話題ですね。その映画鑑賞も、優待券で賄われています。TOHOシネマズや楽天地シネマズでの鑑賞がライフワークだとか。

こちらは1000株以上の保有で半年ごとに映画招待券が送られてくるのだそうです。映画を鑑賞し、お腹がすいたらマクドナルドでドリンクやハンバーガーをオーダーします。マクドナルドはハンバーガーやサイドメニューの無料クーポンがつづりになってもらえるので、家族で行ったり、友人にプレゼントしても喜ばれます。

そして食べたあとは、しっかり運動もします。桐谷さんは健康管理のため、複数のスポーツクラブの株を所有しています。
所有しているもののうちのひとつである、「スポーツクラブ スパ&ルネサンス」は100株以上の保有で半年ごとに無料利用券が2枚送られてきます。
この利用券で、マシンを利用してトレーニングに励んだり、施設にあるお風呂に入ることができます。

旅行によく行かれる方には、格安航空会社のスターフライヤーの株もおすすめです。
こちらは、100株以上の保有で航空運賃が半額になる優待券を年に6回くれます。
年に6回は旅行に行く方は、航空運賃が半額になるのはかなりお得ではないでしょうか。

■まだまだある! おトクすぎる株主優待

他にも、エンタメ業界の会社の優待は自社コンサートへの招待などがありますし、美容品に年間のお金がかかっているけれどここだけは節約できない…という女性には美容品を販売している会社が良いかと思います。
優待で自社製品をもらえるところが多いです。

ショッピングモールを運営している会社の優待は、モール内に株主しか入ることのできないラウンジの利用権などがあります。ご家族でよくショッピングモールに行く方は、家族の買い物の待ち時間なんかに、ラウンジを利用すると優雅に時間を潰すことができるでしょう。

個人向けの商品を商売として扱っていないところは、生活品であるお米を優待にしているところも多いです。

様々な優待があるので、本当に優待ものだけで生活ができてしまいそうですよね。
優待が特集されている本もいくつか出ていますので、カタログを眺めるような気分で一度見てみてください。

■いろいろな投資方法がある

○優待内容を見て選んでみる
先述したように、優待内容を見て選ぶのは楽しいです。生活用品など消費者密着型の優待がお得ですと、相場全体が下がっている時も、比較的値下がりしにくかったりします。

○売買単価が安いものを買ってみる
売買単価が高ければ、優待が素敵なものでも、まず購入ができません。
売買単価というのは、最低限購入しないといけない株の販売額および株数のことです。1株の値段が株価として表示されることが多いですが、売買単位は大抵が、100株か1,000株からです。

1株が40,000円代で売買単位が100株からのものは、400万円ないと購入できません。
1株が500円で、売買単位が100株からであると5万円あれば購入できます。
ものすごくお金持ちでなくても、株を選べば、金額的にはそう敷居の高いものではないのです。

○有名な株主優待ブロガーのブログを参考にする
株主優待界には、優待族の有名ブロガーがいます。夕凪さん・rikaさん・みきまるさんなどです。
または今一躍有名人である、桐谷広人さんが優待株などを解説している本なども出ていますので、そのようなものを見て参考にするのもいいと思います。
常に市場をチェックしていて利益をあげている人たちの発信なので、信頼性は高いと思います。

必ずしも得するばかりではないので、しっかりと市場を調べたり、情報を入手することが重要です。
投資したお金がすっかりなくなってしまうということも、可能性としてはゼロではないので、資産にある程度余裕を持たせてから始めましょう。

やっていくうちに、政治家のひと言や、各大臣・総裁の一挙一動で経済が動くことがわかります。有名な企業でも、業績が危うく名ばかりだということがわかったりと、世の中のことがよく知れるようになります。
経済や政治にも興味が出て、自分にとっていろんな意味で、財産になってきます。

しっかり知識を蓄え、資産を運用してふやしている人は少なくありません。
他先進国では、資産のうちの一部を貯蓄、一部を不動産投資、 残りを株、と自分の資産のことを考え、しっかり運用して増やしているのです。

一生懸命働いて稼いだお金を、タンス貯金して堅実に守るのもひとつの手ですが、資産として賢く運用してふやしてみませんか。

参考文献:『日経ホームマガジン 桐谷広人さんに学ぶ株主優待入門2015』 (日経ホームマガジン 日経マネー)