「夏休みの宿題」を子どもにやらせるための「親のサポート」9パターン
「えっ、宿題終わってないの!?」と、夏の終わりにカミナリを落とす事態は誰しも避けたいはず。上手に子どもを誘導している人はどんなやり方をしているのでしょうか。そこで今回は20代から40代の既婚女性500名に聞いたアンケートを参考に「『夏休みの宿題』を子どもにやらせるための『親のサポート』」を紹介します。



【1】まずは、いっしょに「夏休みの計画表」を作る
「『自由研究をお盆の帰省前に終えるにはどうすればいい?』と親子4人で話し合います」(30代女性)というように、家族会議で決めると子どもも自分の発言に責任を持ちそうです。「無理な勉強プランを立てない」のはいいとしても、「空き時間が多すぎてゲーム漬け」といった事態を招かないよう、注意したほうがいいでしょう。


【2】要所要所に遊びの予定を入れて、宿題を仕上げる目標にする
「『おばあちゃんちに行く土曜までに、漢字練習帳10ページ!』とかハッパをかける」(20代女性)というように、ゴールを設定することで、子どもなりの頑張りを期待できそうです。「毎週末に市民プールへ」など、短いスパンでレジャー計画を設けるほか、「パパの休みに合わせて旅行する」というように、目指す楽しみにもメリハリを利かせるといいでしょう。


【3】「ドリルは午前中」など、日々の時間管理を徹底する
「毎朝『ラジオ体操行こう!』と友達に誘いに来てもらう」(30代女性)というように、夏休みでも普段どおりの朝のリズムをつくるため、友達とタッグを組ませる人もいます。勉強を始めてもすぐ飽きるようなら、「ベランダのトマトの水やり」など、机を離れる任務を挟みましょう。


【4】リビングなど、親のそばで勉強をさせる
「宿題はダイニングテーブルで。『1時間って何秒だっけ?』とか、会話が自然発生します」(40代女性)というように、親がそばにいたほうが子どもの勉強がはかどると考える人は多いようです。夏の間だけ学習机の位置を移すなど、模様替えするのも良い気分転換になるかもしれません。


【5】「できたねシール」などを表に貼って、達成感を高めてやる
「『早くゴールの花丸ほしいな』とか、毎日つぶやいている(笑)」(20代女性)というように、努力を目に見える形で示してやると、子どもも励みになるようです。パソコン操作を教えながら親子で台紙を作成したり、百円ショップで好きなシールを選ばせるなど、準備段階から子どもを巻き込むといいでしょう。


【6】週の終わりに必ず声をかけ、進み具合をチェックする
「ずっと同じ漢字を間違えてるとか、雑なところは親が見つけてやらないと!」(30代女性)というように、子ども任せで放置するのではなく、ときどき宿題を覗き見たほうがいい場合もありそうです。時間に余裕のある夏休みなら、親子でじっくり苦手な教科に取り組むこともできるでしょう。


【7】自由研究のための「体験づくり」を、家族で応援する
「旅先の歴史を調べさせたり、海水浴ならビーチコーミングもやってみたり、レジャーを宿題に役立てます(笑)」(40代女性)というように、一石二鳥の旅を計画する人は多いようです。遠出が難しくても、「家族で写生大会」などと課題作成をイベント仕立てで盛り上げると、夏の良い思い出になるでしょう。


【8】資料の集め方は、夫婦でフォローしあって教える
「図書館の利用法は私が、ネットの使い方は夫が担当!」(30代女性)というように、両親そろってバックアップしてやることで、子どもも心強く思うに違いありません。「平日は外で調べもの、週末はパソコン教室」と分担すると、暑いさなかに外出しないですむ分、夫の負担を軽くできるかもしれません。


【9】工作などを仕上げる間は、アドバイザーに徹する
「手出ししたい気持ちをこらえて『パーツをまとめるとやりやすいよ』とか、そっと口を挟む(苦笑)」(30代女性)というように、絵や工作など提出物の作成は、手順やコツを教えるに留めたほうがよさそうです。完璧な出来映えでなくても、「一人でできた!」という満足感が子どもを成長させるでしょう。


理想としては、宿題は「子どもの自主性」に任せたいところですが、現実には、小学生ならサポートが必要でしょう。夏休みは、「いつも先生に任せている分の指導が増える」と腹をくくって臨んだほうが、親子ともナットクいく過ごし方ができるかもしれません。(水谷仁美)


【調査概要】
期間:2013年3月6日(水)から3月7日(木)まで
対象:合計500名(20代、30代、40代の既婚女性)
地域:全国
方法:インターネット調査