眞栄田郷敦、なぜ“静かな色気”で惹きつける? 偉大な父と兄を持つ「二世俳優」のレッテルを超えたわけ
眞栄田さんはいわずと知れた故・千葉真一さんの息子であり、新田真剣佑さんの弟。二世俳優として厳しい視線を浴びながらも、若手実力派として一つ抜けた存在にまでなっています。彼はいかに現在の評価を手繰り寄せたのでしょうか。
眞栄田さんはロサンゼルス出身で、12歳の頃に日本に移り住んでいます。後にトーク番組『A-Studio+』(TBS系)で、学生時代にサックスのプロを目指し名門校で猛練習し、東京藝術大学を受験するも不合格だったことを述懐。
「一生忘れられない挫折」を味わい夢が頓挫しましたが、父・千葉さんから兄・新田さん出演映画の試写に連れていかれ声をかけられたことがきっかけとなり、芸能界入りを果たします。
ただ当初は、世界的アクション俳優の父、派手なスター性を持つ兄の偉大さを前に、役者の仕事は「自分は絶対にできない」と感じ、二世俳優の重圧もあったようです。
M!LK・佐野勇斗さん主演で2019年公開の映画『小さな恋のうた』でデビューした眞栄田さん。初めての芝居は難しく、「悔しかったから、前作の自分を超え続けたい」と感じ、俳優業が辞められなくなったと後のトーク番組『ボクらの時代』(フジテレビ系)で振り返っています。
◆15kg増量して挑んだ『ノーサイド・ゲーム』
同年出演した日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)では、15kg増量し未経験からラグビー選手役を務めます。
全身全霊で相手チームにぶつかっていき、泥臭く味方を鼓舞する熱い姿は、彼のこれまでの人生の葛藤すべてを吹き飛ばすような思い切りの良さがありました。
◆俳優歴わずか3年で高難易度のドラマに出演
その後、『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)、『教場II』(フジテレビ系)など人気作に次々と出演し存在感を増していった眞栄田さん。『プロミス・シンデレラ』(TBS系)では、二階堂ふみさんの恋の相手となる男子高校生役で、不器用ながら甘い視線を送り、女性人気を集めます。
さらなる注目を浴びることになったのが、『エルピス-希望、あるいは災い-』(関西テレビ・フジテレビ系)です。
報道や冤罪をめぐる議論を喚起し、放送界からも高く評価された同作。眞栄田さんは、もみ消された事件の真相を追い、世間の不条理や自身の未熟さに憤り、絶望しながら闘う新米ディレクター役を好演します。
