母に紹介してもらった整体師、再び呼んでと頼んだら「誰それ?」と覚えておらず…

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どこがというわけではないけれど、なんとなく体がだるくて調子が悪い……。そんな時、整体やマッサージでリフレッシュをするという人も多いはず。今回は、そんな整体での不思議な体験を描いた漫画を紹介する。

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GUNDAM.INFO「週刊ガンダムニュース」やHONKOWA「七海さんのおばけ生活」を連載する作家のみつつぐ(@mitutugu)さんが自身のTwitterに投稿し、人気を集める漫画「人から聞いた不思議な話を漫画にしてみた」。1月に公開された新作エピソードでは、家族の記憶から消えてしまった、謎の出張整体師の体験談が描かれており、反響を集めている。

■母が紹介した“気”を操る出張整体師。再び呼ぼうと思ったら母は「誰それ?」

この話の提供者は、当時全身のなんともいえない不調が続いていたとある女性。その様子を見た母は「それは疲労が溜まっているのよ」と、出張マッサージを提案する。女性は施術に使うのだという「気功」という言葉の響きに惹かれ、早速呼んでもらうことにした。

そして訪れた整体師は、人当たりのよさそうな和やかな雰囲気の女性。まずはマッサージを受けながら、雑談を交わすありふれた構図だったが、何気なく訊いた施術所の場所は「ここから先の川沿いの土手の近くで」と、微笑とともにはぐらかされてしまう。

不思議に思いつつも、施術自体はきちんとしていたので特に気には留めなかった女性。そしていよいよ「今から体に私からの『気』を入れます」と、お待ちかねの「気功」体験にうつることに。

気を入れると体の悪い部分が勝手に動き出すという整体師の説明通り、足首から先がひとりでに左右に動き出し驚く女性。「言葉の暗示か思い込みか」と思いつつも、自分ではまずしないような動きに確かな気持ちよさを感じ、はじめての「気功」体験は満足いく結果に終わったのだった。

数カ月後、再び体調不良を感じていた女性は、母にあの整体師をまた呼んでほしいと頼む。だが、母は「はあっ?誰それ?」と怪訝な顔。普段から記憶力がよく人については特に覚えている母だが、自身が紹介し自宅に呼んだはずの整体師のことはかけらも思い出せないというのだ。それどころか「大体気功って何?」と、イチオシだったはずの気功についても否定的で数カ月前とは真逆の態度。結局女性の情報は何一つわからず、話題そのものもなんとなくタブーになっていったのだとか。

本人の体験としてははっきり残っているのに、母の記憶からはきれいさっぱり消えさってしまった施術師。その正体は今でも謎に包まれているという。

Twitterユーザーからは2000件超のいいねとともに、「その人に深入りしない方がいいということではないですか」「悪いモノじゃないと思いますが深く詮索は野暮かも知れませんよ」という反応が寄せられた。触れてはいけない存在のようにも感じる不思議な施術師のエピソード。気持ちよくマッサージを受けられただけの話のはずが、考えようによってはなんとも不気味にも思える体験談だ。

画像提供:みつつぐ(@mitutugu)