一生懸命婚活しているのに彼氏すらできず1年過ぎてしまったなら、ちょっと男性とのやりとりを振り返ってほしいのです。これまであなたは「お食事でもいかがでしょうか?」と男性から連絡が来たら、なんと返していましたか?婚活が長期化する女性は、男性が好まない文を送っているケースが多いのです。

ちょっとしたやりとりに、婚活がうまくいかない理由が隠れている?

男はLINEやメールの文面で悩み、女は「いい男がいない」と悩む

こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。

男性は、LINEやメールでどうやって親しくなったらいいかと悩みがち。そして、女性が嫌がる「おはよう」「今日も頑張りましょう」のような挨拶だけ送ったり、「今日は雨で出勤するのが大変だった」と日記のような報告をしてきたり、「週末は何してましたか?」と彼氏でもないのに私生活を詮索するメールを送ったりしてしまうのです。

もし、男性が読んでいたらこのような文章は送らないでください。女性の皆さんはこういう文面が送られてきても、それだけでダメ男認定して断らないでください。結婚したら「終わった。帰る」のような業務連絡しか送らなくなるのですから。

男性は文面で悩むのにたいし、女性は「婚活しているのに好きになれる男性に出会えない」「いい男がいない」「普通の男性でいいのに出会えない」と悩んでしまいがち。すでに出会っていた男性の中には、そりゃポンコツもいたかもしれません。でも、普通の男性もいたはずです。その普通の男性が、なぜあなたはやりにくいと感じるのか、自分の方に原因があるかもしれないと考えてみませんか?

「はい」と答える前提の疑問文は、全て面倒くさい女認定

私はご相談にいらっしゃる方々に、LINEやメールの添削も行なっております。ご自分では「人と話すのは得意」「コミュニケーション力は普通」と思っていても、長年彼氏がいなくて男性とのコミュニケーションに慣れていない女性はよく嫌がられることをやってしまっています。

個人差は大きいという前提はありますが、男性と女性はコミュニケーションにおいて重きを置くものが違います。「昨日、家のパソコンが動かなくなっちゃって」と同僚が言ったとします。女性は「大変だったね。困るよね」と共感する方が多いのに対し、男性は「何の作業やってたの?」と問題解決しようとしがち。

話していて会話がかみ合わないのは、相手の男性にコミュニケーション力がないというより、そういう重きを置くものが違うからかもしれません。

女性のあなたがお菓子のおすそ分けをするとします。「これ食べる?」と疑問文で聞いても、女性なら「ありがとう」と返すかもしれません。しかし男性は「これ食べる?」と疑問文で聞いたら、「食べる」「いや、要らない」とYes、Noで答える確率が高いと思います。

男性がよく嫌がるのが、「はい」と答えること前提の疑問文です。多忙な男性に会いたいと思っている女性が「今月って忙しい?」と聞いても、彼は「うん」というでしょう。

「忙しいけど君に会う時間ぐらい作るよ」なんて話す男は、少女漫画の中ぐらいにしかいないのではないでしょうか。

「会いたいと思っている」と思いをそのまま伝えないと、男性には伝わりません。

代案を出さないのは大人として失格

男性から「代案を出さない女性が多い」とよく聞きます。

男「今度の土曜日か日曜日にご飯食べに行きませんか?」
女「どっちもダメなんです。ごめんなさい」

断ってもいいけれど、「今週は予定があるのですが、●日、●日なら空いてますよ」と代案を出すのがマナーです。

女性は「断る」という決断をするのもエネルギーを消耗する方が多く、やり取りを減らしていって自然にフェードアウトしたいかもしれません。

好きでもなく嫌いでもなく、ただ男の在庫がある程度あった方が安心するのだとしても、こんなやり取りをしていれば相手の男性の中で優先順位は下がっていきます。プロポーズされてから断ることだってできるのに、告白もされていないのに選ぶ立場にいると勘違いしないようにしましょう。

丁寧に言っているつもりで語尾を濁す女性も、男性からは面倒くさい女認定されます。

男「今度の土曜日か日曜日にご飯食べに行きませんか?」
女「ちょっと、週末は忙しくて……」

のような文面です。「忙しいから行けません」ならまだ分かるのですが、はっきり言わず、相手が察することを期待してこのような文を送るのでしょう。男性は女性と違って察しません。はっきり断言するより遠回しな表現の方が柔らかいと思われるのは、女同士だけです。

尋ねられるまで自分の都合を言わない、受け身すぎる面倒くさい女

婚活で1〜2回目のデートはだいたいお茶か食事です。お食事デートをする場合に、日程、場所、集合場所、お店の4つを決めなければなりません。

〇パターンA
男「お食事でもいかがでしょうか?」
女「いいですね。いつにしますか?」

〇パターンB
男「お食事でもいかがでしょうか?」
女「いいですね。●日と●日の夜が空いてます。ご都合いかがでしょうか?」

婚活が長期化する女性のやり取りを見せていただくと、パターンAのように男性に進めてもらおうとしているのです。ご本人は悪気はなく、先に要望を言うのはわがままだから相手に合わせようと良かれと思っているのかもしれません。

でも、誘ってOKを出したのなら、自分から候補日や場所を提案する積極的な方の方が男性だってやる気が出ます。聞かれたのであれば答えるという受け身な女性は、面倒くさいのです。

逆の立場で考えてみましょう。ご飯を食べることになり、あなたが「何食べたい?」と尋ねて「なんでもいい」と言われたらノープランでメニューを決める方が大変でしょう。

わがまま言って迷惑かけないように先に譲る、これが染みついた真面目な方は、まずこの呪いから自由になりましょう。わがままを言ったら迷惑がかかるのって、いつの時代の話でしょうか?多分、子ども時代ですよね。自己主張しないと「いい子だね」「おりこうさん」と誉められるのは、大人にとって扱いやすいからじゃないの?

もう大人なんですよ。

■プロフィール

恋愛・婚活の賢人 菊乃

恋愛コンサルタント・婚活セミナー講師。山形県出身、静岡大学卒。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活ブログが人気になり2011年に出版し、恋愛コンサルタントとして独立。
著書は『あなたの「そこ」がもったいない。』他4冊。服装、メイク、会話、LINE添削などのサポートは何からやったらいいか分からない男女に好評。ブログは今も毎日更新。https://ameblo.jp/koakuma-mt/