こだわりの1種類で勝負するパン屋さん5軒。【全国】店主の愛情が注がれた、究極の一品を求めて。

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近頃は色々な種類のパンを作るのではなく、こだわりの一点を売る個性的なパン屋さんが急増中。 1種類しか作らないからこそ、そこには店主の愛情がたっぷり注がれていて、食べればその奥深さを感じられる。 自慢の一品で果敢に勝負を挑む話題の店を、5店厳選してご紹介します。

1.その土地で採れた小麦で焼くのが基本です。(田中 秀二さん)〈Bien Cuit〉/高崎

お店の近くにある〈秋山農園〉で採れる小麦粉“農林61号”と、自家焙煎したルヴァンで作られ、ぎゅっと詰まった生地は香り豊か。「カンパーニュ」1,000円(税込)、「ドライフルーツ・ナッツ入りホール」1,600円(税込)田中 秀二さん

店主自らが栽培の手伝いもしているという〈秋山農園〉の小麦粉に、ルヴァン種を入れて、自作の薪窯で焼いている。口に入れた途端ゴマに似た風味が広がり、シンプルにオリーブオイルをつけて食べても、サンドイッチにしてもおいしい。

〈Bien Cuit〉群馬県高崎市吉井町小暮590080-8706-467710:00〜売り切れ次第終了 土日のみ営業(7〜9月休業)イートインなし

2.ポップなドーナツを夫婦で作っています。(松川 寛紀さん)〈HUGSY DOUGHNUT〉/聖蹟桜ヶ丘

種類は日替わりで6〜9種。イラストレーターとしても活躍する松川さんが作るだけに、どれもキュートなビジュアル。「ハグジードーナツ」180円(各税込)「ハートの女王」300円「オレンジ」200円「ブリュレドーナツ」230円「メープルピーカンナッツ」250円「ココアクッキー」230円松川 寛紀さん

ハグジーのドーナツは、パン生地で作るイーストドーナツ。全粒粉に小麦粉を独自の配合でブレンドし、小麦の風味を生かすために砂糖は少量で、豆乳を加えて揚げている。フルーツ系や、カレー味などが人気で、一番人気は「ハートの女王」。お店は住宅街の古民家風一軒家。

〈HUGSY DOUGHNUT〉東京都多摩市関戸2-18-7090-6164-191611:00〜18:00 月〜金休8席/禁煙

3.牛肉と野菜がゴロゴロ入った大人の味です。(田中 希美さん)〈Zopf カレーパン専門店〉/東京駅

「オリジナルカレーパン」300円。街の人気店で知られる、千葉・松戸にある本店の伊原靖友シェフと共同開発。常に1日2,000個以上売り上げている。田中 希美さん

本店とほぼ同じ食材を使い、工場で作っても手作りと同じ味になるよう、1年をかけて完成させた渾身の逸品。十数種類のスパイスを使い、粗めのパン粉を通常より長時間揚げることでスパイシーでカリカリの食感に。

〈Zopf(ツオップ)カレーパン専門店〉東京都千代田区丸の内1-9-1〈JR東京駅グランスタ〉B103-5220-59508:00〜22:00(日、連休最終日の祝〜21:00)無休イートインなし

4.パンとカツのマリアージュを楽しんで!(土器屋 優さん)〈PORKS〉/田町

「トンカツサンド 白」580円(税込)。挟むカツとの相性を考え、パンはバターを多めに入れて、甘みがあって柔らかく、軽い仕上がりになるようオーダー。「コールスローS」160円土器屋 優さん

お店をはじめたきっかけは、「ナイフがなくても歯で噛み切れる、柔らかなカツの揚げ方を開発したからなんです!」と土器屋さん。パンに挟んでワンカットで提供するカツサンドは、高級店顔負けのクオリティ。電話予約で18:30まで受け取り可能。

〈PORKS〉東京都港区芝5-27-12 金井ビル 1F03-6459-439311:30〜17:00(土日〜16:00)火祝休イートインなし

5.スリランカの特別なシナモンを使っています。(森 麻里子さん)〈hari〉/田園調布

「プレーンシナモンロール」420円。シナモンロールはプレーンと、季節の旬の食材を使った日替わりのものを合わせて6〜7種類が常に店頭に。森 麻里子さん

スリランカで世界一おいしいセイロンシナモンに出会い、年齢を問わず人気のシナモンロール一本に絞ることに。外はカリッ、中はふんわりの絶品食感だが、販売は1日100個限定。シナモンは、スリランカから日本の気候に合わせて買い付けている。

〈hari〉東京都大田区田園調布1-4-2なし11:00〜売り切れ次第終了 月木日休イートインなし

(Hanako1182号掲載/photo:Kenya Abe, Kaori Ouchi, Natsumi Kakutotext:Kumiko Okazaki edit:Yoshie Chokki)