「逆にウザい」と感じる日本の過剰サービス1位「商品を店の外まで持って見送ってくれる店員」

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海外に比べ、細やかな接客や「おもてなし」に定評がある日本。しかし、サービスの中には「やり過ぎ」「不必要」と感じられているものもあるようです。そんな「逆にウザい」と感じてしまう日本の過剰サービスについて、388名の読者に挙げてもらいました。

Q.「逆にウザい」と感じる日本の過剰サービスを教えてください(複数回答)
1位 ポイントカードの作成を勧めてくる小売店 20.1%
1位 商品を店の外まで持って見送ってくれる店員 20.1%
3位 注文するたびに厨房含む全従業員が大きな声で「ありがとうございます!」と叫ぶ居酒屋 18.0%
4位 女将が部屋まで挨拶にくる旅館のシステム 14.7%
5位 セットメニューや新商品を勧めてくるファーストフード店 13.9%

■ポイントカードの作成を勧めてくる小売店
・「欲しかったり必要だったりしたら、自分から依頼するから必要ないと思う」(30歳女性/通信/事務系専門職)
・「余計なお世話」(24歳女性/建設・土木/技術職)
・「そんなに利用しない店のポイントカードは増やしたくない」(32歳男性/学校・教育関連/専門職)

■商品を店の外まで持って見送ってくれる店員
・「お会計後も店内を見たいことがあるので、出口までお見送りされると、自分のペースを乱されているようで落ち着かない」(33歳女性/小売店)
・「あまり手厚く対応してもらうと、どうしたらよいのか慣れていないのでいつも困っている」(32歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「たいして重くもないし、会話もないので断ります」(37歳女性/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)

■注文するたびに厨房含む全従業員が大きな声で「ありがとうございます!」と叫ぶ居酒
・「こんなものはサービスとはいえない。やかましいだけ」(44歳男性/情報・IT/クリエイティブ職)
・「ちょっとうるさい」(29歳女性/食品・飲料/秘書・アシスタント職)
・「恥ずかしい」(31歳女性/学校・教育関連)

■女将が部屋まで挨拶にくる旅館のシステム
・「仲間内で楽しんで食事をしたいので、女将に味の感想などを聞かれると窮屈な思いがします」(31歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)
・「説明で料理が冷める」(37歳女性/情報・IT/クリエイティブ職)
・「逆に緊張する」(26歳女性/金融・証券/事務系専門職)

■セットメニューや新商品を勧めてくるファーストフード店
・「好きなもの頼ませてよって思う」(28歳女性/医療・福祉/専門職)
・「それらを知ったうえで注文しているので、お店が売りたいであろう商品の紹介は必要ない」(30歳女性/小売店/秘書・アシスタント職)
・「要らないのについ頼んでしまうこともあるから」(32歳女性/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)

■番外編:飲食店のこのシステムは必要?
・肉の焼き加減、ライスの量などの細かい設定を決める必要がある飲食店「特に指定があるときはこちらから指示しますから、と言いたくなる」(24歳女性/マスコミ・広告/秘書・アシスタント職)
・肉の焼き加減、ライスの量などの細かい設定を決める必要がある飲食店「おまかせで一番いいように焼いてほしい」(30歳女性/学校・教育関連)
・最初の乾杯の掛け声をかけてくれる居酒屋のサービス「自分たちではじめるのでそっとしておいてほしい」(30歳女性/金融・証券/販売職・サービス系)

●総評
1位は同率で「ポイントカードの作成を勧めてくる小売店」と「商品を店の外まで持って見送ってくれる店員」でした。ポイントカードについては、「無制限に作っていると、財布の中がポイントカードだらけになってしまう」といった意見が多数。

よく使うお店に絞っておきたいと考えているようです。

「商品を店の外まで持って見送ってくれるサービス」は、ブティックや百貨店によくありますね。「あまりに丁重なもてなしに、逆に恐縮する」「まだ店内から出る気はないのに……」といった意見が目立ちました。

3位は「注文するたびに厨房含む全従業員が大きな声で『ありがとうございます!』と叫ぶ居酒」。これは従業員の接客意識を高めようという意図もあるのでしょうか。店員に向けて「たいへんそう」と同情する声もありました。

総じて、「何らかの要求があるときは、聞かれなくてもこちらから言う」といった人が目立ちます。そういう人たちにとっては、今回挙がったようなサービスやシステムは、「余計なお世話」となってしまうようですね。
(文・OFFICE-SANGA 宇喜多あつし)

調査時期:2014年7月15日〜2014年7月22日
調査対象:マイナビウーマン読者
調査数:男性129名、女性259名
調査方法:インターネットログイン式アンケート