管理栄養士 安中千絵氏による「家でコーヒーを飲むことをおすすめする理由」

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全自動コーヒーマシンを販売するデロンギが、管理栄養士 安中千絵さんに「家でコーヒーを飲むことをおすすめする理由」についてインタビュー。コーヒーの健康効果については諸説ありますが、今回は”家で豆から挽くコーヒー”に着目。おすすめの飲み方をご紹介します。

アメリカ国立衛生研究所が2012年に発表した研究結果によると、1日コーヒーを3杯飲むと死亡リスクが低減する傾向があり、例えば心臓病や糖尿病などの死亡率が低いという研究結果が出ています。また、コーヒーをよく飲む習慣がある人に、認知症や痛風、肝がん、大腸がん、前立腺 がんなどのさまざまの病気の発症率が低いことが分かってきています。

豆から挽いたコーヒーとインスタントコーヒーの違い

安中さんによると、コーヒー豆に含まれるクロロゲン酸には、強い抗酸化効果や、血糖値の上昇を抑制する効果、脂肪燃焼効果などさまざまな効果があるそうです。クロロゲン酸は、インスタントコーヒーより豆から 挽いたコーヒーに多く含まれます。

また、クロロゲン酸のほかにも、コーヒーには、トリゴネリン(熱によっていニコチン酸に変化)など様々な健康に有益な成分が含まれます。豆の種類や焙煎度によって含有量も異なるので、いろいろな豆を楽しむのが健康には◯。挽きたての豆で、豆の酸化を防ぎ、有効成分をとりいれましょう。

コーヒーオイルの意外な効能

コーヒー抽出時に出る、香り高いコーヒーオイルにはカフェストールやカーウェオールという成分が含まれており、がんの成長に欠かせない血管新生を阻害する効果があることが発見されました*2 。  エスプレッソ式はコーヒーオイルがほどよく摂取できる抽出方法です。

参考文献 1)安中千絵「1日3杯のコーヒーが人を健康にする!」

参考文献 2)Wang S, Yoon YC, “Antiangiogenic properties of cafestol, a coffee diterpene, in human umbilical vein endothelial cells.”    doi: 10.1016/j.bbrc.2012.04.046.

ご自宅でより本格的にコーヒーを楽しむツールとして、コーヒーマシーンも人気を集めています。

ミルクの温度は60-65℃が最適

厚生労働省の調査*3によると、日本人にはカルシウムやマグネシウムが不足しています。また最近の研究では朝食にたんぱく質が豊富な食事をとると、ダイエット効果があることが報告されています。朝食のおともには、レギュラーコーヒーだけを飲むのではなく、ミルクメニューも組み合わせて飲むことによって不足しがちな栄養分やたんぱく質を補う習慣を身につける事ができます。

ミルクは60-65℃のときに最も甘みが引き出されます。ミルクは、食事と一緒に摂ると、血糖値の上昇を抑えるというはたらきもあります。ただし、砂糖を入れてしまっては、血糖値上昇抑制   効果も台無しです。 健康のためには、朝食で血糖値を上昇させすぎないのが、重要なポイントになります。自然な牛乳の甘味で楽しみましょう。

参考文献 3)国民健康・栄養調査(厚生省/厚生労働省)

コーヒーのアロマ効果は集中にもリラックスにも効果的

コーヒーを挽いた時の香り、淹れたときの香りは集中力を高めたり、リラックスさせる作用が    あります。しかし、豆を挽く際に熱がかかってしまうと香りが飛んでしまうため、極力熱が伝わらない方法で豆を挽くことが重要です。集中力を高めたい朝にはグァテマラ、ブルーマウンテン等を、

リラックスしたい夜にはマンデリン、ハワイコナ等のコーヒー豆がおすすめです。

【参考】

「家でコーヒーを飲むことをおすすめする理由」-デロンギ・ジャパン株式会社 

管理栄養士 安中千絵氏による「家でコーヒーを飲むことをおすすめする理由」はWoman Wellness Onlineで公開された投稿です。

【筆者略歴】

神崎 利奈

コスメライター/ブロガー/イベントレポーターコスメの成分についてまで詳しくなってしまうほどコスメ好き。食や美容、健康のイベントに300件以上参加し、レポートしています。お仕事のご依頼はkanzakirina@gmail.comまで。