SNS投稿の「黒歴史化」は3人に1人が経験アリ! 5人に1人は自分の投稿が原因でトラブルに

写真拡大

トレンド総研は、「SNSの“黒歴史”」をテーマに意識・実態調査を行い、レポートにまとめた。

SNSの“黒歴史”」とは、内容の恥ずかしさや痛々しさから、あとで後悔したり、なかったことにしたいと思ったりする過去のSNSの投稿のこと。元カレへの愛をつづった日記や、服を脱ぐなどして騒いでいる飲み会の写真などがその一例となる。

同テーマに関する意識・実態調査は、日常的にSNSに投稿している15〜39歳の男女500名を対象に実施。調査対象者が使っているSNSとしては、Twitter(51%)、LINE(タイムライン投稿)(49%)、Facebook(45%)、Instagram(17%)、ブログ(11%)、mixi(11%)、Google+(8%)が挙がった。

調査の結果、自分の過去のSNSの投稿を「黒歴史」だと認識したことがある人は、全体の32%で、3人に1人の割合でいることが分かった。「黒歴史」を投稿後のアクションとしては、大多数の89%が「投稿自体を削除した」と回答。さらにその59%は削除を何度も繰り返していた。また「投稿元のアカウント自体を削除した」人も43%あり、うち半数以上は何度もしたことがあると答えた。

黒歴史化」した投稿の内容で特に多かったのは、「そのときの心情を表現したひとり言」(59%)。続いて「恋愛に関するネガティブな内容」(34%)や「恋愛に関するポジティブな内容」(18%)、「仕事に関するネガティブな内容」(21%)など。以上のことから、その場の心情にまかせたり、勢いにのったりした状態でした投稿が「黒歴史化」しやすいと考えられる。

自分の投稿が原因でトラブルが起こった経験の有無については、19%が「ある」と回答。具体的なトラブルとしては、「SNSでつながっている友人・知人からSNS上で批判・中傷を受けた」(48%)、「投稿内容が友人・知人に知られて信用をなくした」(27%)、「投稿内容が職場に知られて上司・同僚などからの信用をなくした」(10%)などだった。

さらに約3割の回答者は、インターネット上のリスク意識が不十分なままに情報発信を行っていることも明らかになった。

「ITmedia ニュース」の小林伸也編集長は、最近の傾向として、中高生や大学生を中心とした若者による問題投稿が特に多くなっていることを挙げ、その背景について、彼らがインターネット上で注目を集めることで、現実の狭い世界に生きている自分の承認欲求を満たそうとしているのではないかと分析。今後は、年齢などに合わせた具体的なリテラシー啓発が必要であると語る。

(エボル)