ヨナさん自身の体験や、知人から聞いた怖い話をお届け。
夜に読むと何かが起きるかも……?
今回は「雨の日の夜は」編です。

雨の日の夜は 5話

主人公は横目でも左を見てはいけないと、直感的に思いガクガクと震える手でハンドルを握り、とにかく家を目指しました。
そして、ソレは家の敷地に入ったと同時に、いなくなってしまいました。
あの幽霊の正体のなんだったのか、考えなくてもすぐに気がつきました。
あの体育館は、遺体安置所として使われていたからです。

主人公が住んでいる住田町は、陸前高田市と隣接しており、そこは東日本大震災で大打撃を受けた市です。
住田町は大きな被害を逃れ、陸前高田市で見つかった身元不明なご遺体は、住田町の体育館などが遺体安置所として使われていました。
あの時乗ってきたのは、被災地で亡くなった方なのだろうと思った主人公。
ぴちゃんと聞こえた水音もきっと雨ではなく、海水だったのでしょう。
主人公は雨の日の夜、あの体育館の前を通る時はビクビクしてしまいます。
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(ヨナ)