漫画家・コラムニストとして大活躍中の辛酸なめ子さんのWEB限定連載! 美人たちから寄せられたリアルなお悩みに独自の視点でお答えします。→ 第18回もチェック♡

出典: 美人百花.com

【第19回】

年相応に見られたい!

「アラサーの私ですが、『若く見えるー』と言われるとイラッとしてしまいます。今の年齢らしく綺麗で楽しく過ごしていたいのはダメなのでしょうか。そもそも女性だけ20代がいいみたいな風潮ちょっと嫌ですよね。でもいい返しが思い付かなくって、『ありがとう〜』と返してしまいました。どうするべきでしたでしょうか?」(ゼネコン・舞香・29歳)

辛酸なめ子さんのアンサー

「多くの人が心に秘めている、若く見られたい、というアンチエイジング願望。でも中には相談者の舞香さんのように年相応に見られたいという、精神的に達観した方もいるようです。ゼネコンで働いているそうなので、堅牢な建物のように『経年美化』することを目指されているとしたら、すばらしい意識です。『若く見られる=幼い』という見解もありますし、ヨーロッパのように年を重ねた方が美しいという価値感もあります。日本に住んでいると、知らないうちに、女性は若いほど良い、という感覚に洗脳されていってしまうのかもしれません。また、29歳とのことで、もしかしたら30歳前後が一番いい時だという感覚をお持ちなのでしょうか。実際、人は死後、霊になると自分が一番良かった時代に戻って、好きな年齢になれるそうですが、30歳前後に若返る霊が多い、と聞いたことがあります

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「『若いですね』とか『若々しい』といったホメ言葉は、実際に若い人よりも、アラサー以上の方に向けられた社交辞令だと感じます。私も『若々しい』ならまだしも、よく歩くと話したら『お元気ですね』と、さらに年上世代のように言われたことがありました。また、美容室などに行くと、若い美容師さんが何も情報を伝えていないのに、年齢層にぴったりの雑誌を持ってくることがあり、少しは若く見られたいと内心ショックだったりします。もっとシビアなのはAIの年齢判定です。自分は若作りしたつもりでも、10歳以上年上だと画面上に表示された時はがっかりします。若く見られたり年上に見られたり、いちいち気にしていたら気疲れするだけなので、死後は好きな年齢に設定できる、と思って、自然体で生きるのが良いかもしれません」

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