あなたはどんなトイレ時間を過ごしていますか? 家にいるとつい長居してしまっていませんか? トイレに入って用を足し、手を洗って出るまでにかかる時間って通常ならあまり長くならないはずが、それでも長時間トイレにこもる習慣がある人って少なくないようです。

株式会社あさ出版が20歳以上の男女521人を対象に行ったおしに関する調査によると、トイレの滞在時間は3分〜10分が最も多く約6割だったのに対し、11分以上という人も1割以上いることが判明。でも実はトイレでのくつろぎ習慣はあまり良くないという話も…。そこで今回は、トイレの滞在時間や、その影響についてもまとめてみました。

ついつい長居していませんか?

トイレ滞在時間、約6割は3分〜10分

トイレの滞在時間について、特に時間がかかる大便の際に平均どれくらい滞在することが多いかを尋ねたところ、最も多かったのは「3分〜10分程度」で58.4%、次いで「3分未満」が23.4%と短時間派が多いことがわかりました。一方、「11分〜20分程度」という人も10%以上いて、「21分以上」を合わせると、約15%が用を足した後もトイレでのんびり過ごしていることがわかりました。

トイレ中に行っていること1位「ニュースサイト閲覧」

トイレで用を足すだけなら、数分で終わるのが一般的。ではそれ以上の時間を過ごしている人は、用を足す以外に何をしているのでしょうか? トイレ中に行っていることがあるかを聞いたところ、「ある」と答えた人は46.6%と半数近く。そしてその内容について尋ねたところ、最も多かったのは「ニュースサイトの閲覧」で48.1%でした。また「SNS投稿・閲覧」も40.7%と多く、「ゲームなどの操作」や「本を読む」という人も25%前後いることがわかりました。

昔、トイレの中に本や新聞を持ち込む父親とケンカをした経験があるという人も多いのでは?

では長い時間トイレにいることに問題はあるのでしょうか? 肛門科医で大阪肛門科診療所副院長の佐々木みのり先生によると、患者さんにはトイレ時間は5分以内と指導しているとか。実は、便意がないのにトイレに入って長時間座ることは、オシリがうっ血して腫れてしまうことがあるなど、トラブルの原因になるのだとか。自宅トイレで長時間くつろぐ習慣がある人も多いようですが、オシリのことを考えると良くないようです。

ではみんなが悩むおしりのトラブルとはどんな種類のものがあるのでしょう?

現在おしりのトラブルがある人は4割以上、便秘が約6割

おしりのトラブルの有無について尋ねてみると、現在トラブルの真っ最中という人は41.3%。過去3年間で聞いてみると、トラブルがあったという人は55.1%もいることがわかりました。こうしてみると、おしりのトラブル経験者は多く、常に問題を抱えている人も少なくないようです。

ではトラブル内容について見てみましょう。最も多かったのは「便秘」で約6割。次いで「痔」「オシリのかゆみ」は、現在悩んでいる人は3割程度、悩んだ経験がある人は4割程度いることがわかりました。「オシリの肌荒れ」も2割以上の人が悩んでいるようです。

現在オシリの悩みを抱えている人は4割、その6割が便秘悩み。

オシリトラブルのトップ3は常に「便秘」「痔」「かゆみ」

おしりのトラブルは、なかなか人に相談しにくく、病院にも気軽に行きにくい問題です。しかし悩んでいる人が多い問題ともいえるでしょう。コロナ禍で座る時間が増えたり、ストレスが貯まっていることで、特におしりのトラブルを抱える人は増えているようです。

前述したとおり、トイレの滞在時間とおしりのトラブルは関係があると言われています。トイレ内でホッと一息、リラックスをする程度の滞在ならいいようですが、トイレでの不必要な長時間滞在は辞めた方が無難。特にコロナ禍で、外出先でのトイレ滞在は、感染リスクも高まり、思わぬトラブルの原因になります。十分に気を付けた方がよさそうですね。

【調査概要】
調査対象: 20歳以上の男女
調査日:2021年4月21日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:521人(女性239人/男性282人)
(参考)佐々木 みのり先生の著書:『痛み・かゆみ・便秘に悩んだら オシリを洗うのはやめなさい』