現地時間4月9日(金)に英国王室は声明を発表、フィリップ王配が亡くなったことを明らかにした。99歳だった。「エリザベス女王が愛する夫の死を発表するのは非常に悲しいことである」とコメント。「フィリップ王配はウィンザー城で今朝安らかに息を引き取った。ロイヤルファミリーは世界中の人々とともに王配の死を悼んでいる」。その他の情報についてはこれから発表すると説明している。

フィリップ王配は2017年8月に公務を引退、公の場所から遠ざかっていた。今年2月16日に心臓病の既往症の治療のためにロンドンの病院に入院したが、1か月後に退院。その後は新型コロナウイルス感染症が拡大後、エリザベス女王と隔離生活を送っていたウィンザー城で療養していた。今年6月に100歳の誕生日を迎えるはずだった。

1947年にエリザベス女王(当時は王女)と結婚、74年にわたって女王を支えてきた王配。女王の69年の在位期間も常に王配がそばにいた。1997年に金婚式を迎えたとき女王は「王配はこれまでずっと私の力であり、そばにいてくれた。私や家族、この国、他の多くの国々は王配自身が主張するよりも、もっと大きな恩恵を彼から受けている」と感謝の気持ちを語っていた。王配の安らかな眠りを祈りたい。