ドライブ疲れを撃退!旅行にピッタリ「車内でできる」ストレッチ3つ

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長期休みになるとどこもかしこも混雑するので、行き返りのドライブの最中に渋滞にハマってしまうこともしばしば。

なかなか進まないストレスもありますし、なによりせまい空間の中でずっと同じ姿勢でいるのは辛いですよね。

今回は理学療法士の筆者が、せまい空間で長時間座っていることで生じる身体への悪影響とドライブ疲れを撃退するストレッチをご紹介します。

■「ずっと座りっぱなし」で起こる3つの悪影響

(1)循環不良による疲労、ムクミが生じる

車内では座っている姿勢を強いられ、身体全体を大きく動かせないため全身の循環が悪くなります。

循環が悪くなることで身体に疲労感や重だるさが生じたり、足がむくみやすくなったりします。

(2)関節がこわばり、痛むことも

同じ姿勢を続けるということは、膝、首をはじめとした関節など、普段動かしている部分も座ったままの形をとり続けなければなりません。

それによって関節には持続的に偏った負担がかかり、こわばりや痛みが発生しやすくなります。

(3)体全体に「コリ」が

筋肉はゴムのようなもの。動かしたり伸ばしたりしなければ固まっていきます。特に肩や背中、お尻などがコリやすいので要注意です。

■改善・予防に!「車内でできる」ストレッチ

上記のような症状を解消したり、事前に防いだりするために、車中でもできるストレッチをお伝えします!

●背骨をねじるストレッチ

(1)右足が上になるように足を組みます。


(2)右を振り向くように身体をねじります。左の腕で右脚を押さえ、右手は背もたれを持ち、引き寄せていくような感じで、限界まで身体をねじっていきます。

(3)限界まで来たところで15秒止めます。このとき、呼吸が止まらないように注意しましょう。左も同様に行います。

●体幹のストレッチ

(1)頭上で手を組んで腕をのばし、身体を右に倒していきます。

(2)身体を倒したところで15秒止めます。呼吸は普段通りで大丈夫です。左も同様に行いましょう。

(3)今度は斜め前に倒します。背中側の筋肉が伸びるのを感じましょう。

(4)頭の後ろで手を組み、手で頭を軽く押すようにして首を前に曲げます。

首筋の後ろを伸ばすことを意識しましょう。背筋は真っ直ぐ保つように注意してください。

(5)そのまま背中を丸め、背中全体を伸ばします。

●お尻のストレッチ

(1)右足首を左太ももの上に乗せ、膝を出来る限り外側に開きます(外股にし、股関節を開く)。

(2)その姿勢のまま身体を前に倒します。背中は丸めず、背筋を伸ばしたまま倒しましょう。

お尻が伸びていれば正しく行えている証拠。

いかがでしたか? 疲れが溜まる前にこれらのストレッチを行ってみてください。

もちろんストレッチだけでなく、パーキングエリアで停車したときは必ず外に出て伸びをしたり、肩を回したり、少し歩いたりと全身を動かすよう心がけましょう。

【筆者略歴】

安季 ・・・ 理学療法士として患者さんへのリハビリ業務に携わる。その傍ら、リラクゼーションサロン『sayamakan』を開設し、アロマトリートメント、1人1人に合わせた自宅で出来るセルフトレーニングプランの作成などを提案している。

【画像】

※ Maridav / shutterstock