太っていると長生きができる―オハイオ大研究

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オハイオ大学の研究によると、標準体重より少し重たい50代の人は、その体重を維持し続けると、標準体重で後に数キロ体重が増える人よりも、長生きできる事が分かりました。

しかし、50歳以上の肥満の人で体重がなおかつ増え続けている人は早死にのリスクがあるようです。

一時期に何キロだったかをみるよりも、どれぐらい体重の変動があるかをみた方が老齢の死因解明につながります、とこの研究のリーダーで社会学のフイ・ジェン准教授は言います。

この研究は51歳から61歳までの9,500人以上の人を分析して行われました。

はじめのインタビューは1992年に、その後2年ごとに2008年まで、彼らのBMIや、その変動を調査しました。その間に死亡した人も記録しました。

BMIは身長に対しての体重で計算されますが、標準数値は18.5から25となっています。

この研究でこのBMI値が25から29.9の人で、体重を維持している人が最も生存率が高いことがわかりました。次に生存率が高かったのは、これまたBMI値が25から29.9の人で体重増加によりBMI値が30から34.9になった人たちでした。

研究で分かったことは、太っている51歳の人たちの少々の体重増加は生存率を低くするに及ばないということです。

理由としてはおそらく年を取ると病気、特にがんにかかりやすくなり、危険なほどの体重減少を経験します。その場合の余分な体重が栄養状態やエネルギー不足、さらには慢性疾患による新陳代謝、筋肉、骨密度減少を補ってくれるのではと考えられます。

そして最も死の危険が伴うのは肥満になり始め、太り続ける人だ、ということです。そしてその次に危険なのは標準体重から体重が減る人で、病気の結果による体重減少だと思われる、ということです。

※ 当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。

参考:Being overweight may help you live longer
http://health.ninemsn.com.au/article.aspx?id=8728289