500人の先輩が困ったことは?

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4月に入って新年度がスタートしました。ことしから1人暮らしを始めたという人は、初めての経験や挑戦にドキドキしているかもしれません。実際に1人で生活してみると、想像していなかった意外なことで困ってしまうものです。

そんな時に参考にしたいのが"先輩の意見"。不動産・住宅情報サイト「HOME'S」が「経験者502人に聞いた1人暮らしで『いちばん困ったこと』ランキング」を発表しています。

1人暮らし初心者はもちろん、この先1人暮らしを検討中という人も先輩の意見を聞いておいて損はありません。

意外に自炊できません!

10年以内に1人暮らし経験のある25歳〜44歳の男女に、「これまでの1人暮らし生活で困ったと感じたこと」を聞いてみたところ、10位から6位は以下のような結果に。

第10位 外食が増える(19票)
第9位 1人暮らしが快適で結婚願望が薄まる(20票)
第8位 話し相手がいない(21票)
第7位 趣味や遊びに使えるお金が少ない(22票)
第6位 朝寝坊して遅刻する(しそうになる)(26票)

10位にランクインしたのは「外食が増える」。仕事や勉強などで忙しくなると、毎日自炊するのは結構ハード。食材の買い出しから調理まで手間がかかるほか、1人暮らし用の部屋だとキッチンが狭かったり、コンロが1口しかなかったりと料理がしづらい環境も外食に頼ってしまう原因の1つかもしれません。「1人暮らしで料理上手になれるかも」と思っている人はそう甘くなさそうです。

そのほか、「朝寝坊をして遅刻する(しそうになる)」というのも冷や汗ものですね。1人暮らしでは、アラームを掛け忘れても、誰かが起こしてくれるということはありません。かくいう記者も学生時代のアルバイトでアラームを掛ける時間を1時間間違え、メイクもせずに家を出たという経験があります。朝が苦手な人はアラームの音量や回数など、工夫が必要かも。

女性がパニックになりそうな「害虫駆除」は3位

続いて、5位から1位の発表です。実家暮らしだと気付かない意外なことがランクインしました。

第5位 宅配便などを受け取るタイミングが合わない(28票)
第4位 部屋が汚くなる(41票)
第3位 害虫を自分で駆除しないといけない (54票)
第2位 病気になった時に世話をしてくれる人がいない(57票)
第1位 貯蓄ができない(64票)

5位は、世間でも話題の「宅配便問題」。家族と同居していれば、家を空けていても代わりに受け取ってもらえますが、1人暮らしの場合、平日は夜まで仕事、土日は予定アリというときになかなかタイミングが合わないというのはよくあること。すぐに受け取りたいものの時は本当に困ります。持ち運べるものならコンビニ受け取りにするといった解決策も。

女性が1番パニックになりそうなのは、3位にランクインした「害虫を自分で駆除しないといけない」こと。密室でゴキブリと2人(匹)っきりになったら......。考えただけで恐ろしいですね。虫が発生しないよう清潔を保つことが大切です。生ゴミなどはしっかり密閉して、こまめな処理を心がけるほか、もしもの時のために殺虫剤をすぐに取り出せるところに置いておきましょう。。

そして、1位になったのは「貯蓄ができない」でした。虫退治や寝坊、病気など1人暮らしならではのトラブルよりも「貯蓄」というのは意外な結果ですが、その裏には、生活スタイルの変化に金銭感覚が追い付かないというギャップがありそうです

1人暮らしでは、家賃や光熱費、食費など、実家では親が負担していたものを自分でやりくりする必要があります。実家にいたときと同じ金銭感覚で欲しいものに手を伸ばしていたら、いつの間にか口座残高が寂しい......なんてことになりかねません。また忙しさを理由に外食頼りになってしまったり、親の目から解放されて夜遊びが楽しくなったり、1人暮らしならではの誘惑がたくさんあるので要注意。

先輩たちは、

「お給料をもらった時点で、毎月決まった金額を別の口座に移して使わないようにした」(30代女性)
「家計簿を付けて支出を把握した」(30代女性)
「毎月の固定費を抑える(通信費、家賃、食費の見直し)」(30代男性)

などの対策で乗り切っています。ほかにも、予定がない日は出来るだけ自炊をしたり、欲しいものがあっても衝動買いせずに計画的に購入したり "賢く"お金を使うことが「貯蓄」への鍵になりそう。

不安なことが多い1人暮らしですが、その分自由も大きいのも魅力。先輩たちの意見を参考にしながら、楽しみましょう!