“お疲れ肌”が加速する?夏の終わりの正しいスキンケア
いよいよ夏も後半戦。しっかりUVケアをしていたはずなのに、何だか肌の調子が良くないな……と感じる人が増えてくる時期。残り少ない夏を楽しむためにも、一刻も早くたまった肌ダメージをケアしたいですよね。

そこでお話をうかがったのは、美容のスペシャリストとして活躍中の西麻布ヒフ・形成外科院長の藤井佳苗先生。
「紫外線によってダメージを受けた肌は、皮膚の細胞が傷ついてとても敏感になっているので、いつもより特別丁寧に扱わなければなりません。方法を間違えると、毛穴の開きや乾燥が気になる“お疲れ肌”の原因になることもあるんですよ」(藤井先生)

え!? 良かれと思っていたことが、かえって肌ダメージを進めている可能性もあるの? 詳しく知りたい〜〜!ということで、まずはついついやってしまいがちな夏のNGケアについて教えてもらいました。

◎こんなことしてない? 夏のNGスキンケア


〈NG1〉スクラブ剤でのゴシゴシ洗い
夏は1年でもっとも皮脂が分泌される季節なので、毛穴が開いたり黒ずみが気になったりします。日焼け止めや汗の汚れも落としたいし、スクラブ剤などでゴシゴシ洗いたくなってしまいますが……。

「毛穴の黒ずみはゴシゴシ洗ってもとれませんよ! 夏の肌は紫外線ダメージやエアコンによる空気の乾燥の影響を受けて、とても敏感になっているので、ゴシゴシ洗いの刺激によりむしろ毛穴が硬くなってしまう危険性もあります。洗顔料をしっかり泡だてて、肌に刺激を与えないよう優しく洗うようにしましょう」(藤井先生)

〈NG2〉美白用基礎化粧品やシートマスクの使用
日焼けをして一番いやなことは、肌が赤くなったり黒くなったりすることですよね。すぐにケアしたいと、美白用の化粧品などを使ってしまう人も多いのでは?

「美白用化粧品は、日焼けをした肌にとって負担がかかりすぎる可能性があります。美容成分が入ったシートマスクなども同様です。通常、肌がターンオーバーするのには1ヵ月ほどかかると言われているので、美白ケアは秋口から始めるようにして、夏の間は化粧水、乳液(保湿クリームなど)のシンプルなケアを心がけましょう」(藤井先生)

どちらも知らなければやってしまいそう。意外なところにNGなスキンケアが潜んでいるのですね……。先生、今からでもできる正しいスキンケアを教えてください!

◎これからでもOK! 今やるべきスキンケア


◆やっぱり大切なのはビタミンC
夏の終わりには、ビタミンCを豊富に含むキウイやトマトなどの果物や野菜を積極的に食べるようにしましょう。ビタミンC配合の化粧品を使うこともおすすめ。体の内外からアプローチすることで、より紫外線によるダメージの予防・回復が期待できます。

「ビタミンCは水溶性のため、摂取して2〜3時間で体から排出されてしまう性質があるので注意が必要。野菜や果物は一度にたくさん食べるよりも、毎食こまめにバランスよく食べることが大切です」(藤井先生)

◆手作りパックでスペシャルケア
紫外線は、10年、20年後の肌にも影響を及ぼします。なるべくダメージを残さないためにも、1週間に一度はスペシャルケアを!


簡単なものだと『ヨーグルトパック』がおすすめです。やり方は、ヨーグルトと小麦粉をペースト状になるまで混ぜたら顔に塗って10分ほど放置して、後はぬるま湯で洗い流すだけ。ヨーグルトに含まれているビタミンB2が健康な皮膚を保つようはたらきかけてくれるんです」(藤井先生)

◎これから日焼けをしてしまったら、「すぐ冷やす」を徹底!


8月もあと少しとはいっても、まだまだ強い日差しが続きますよね。これからレジャーやアウトドアの予定があるという人のために、応急処置をご紹介。少しでも肌がほてっているなと感じたら、冷水でしぼったタオルやアフターケア用のローションですぐに熱を抑えることが大切です。


「紫外線によって水分を保つ機能が弱まっている肌に刺激を与えると、色素沈着や肌荒れなどの原因に。冷やす際には極力肌をこすらないよう気を付けてください。家に帰ったら、冷蔵庫で冷やした化粧水を使用するのもいいですよ」(藤井先生)

◎夏の終わりには、スキンケアできる日焼け止めを!


夏の終わりが近づくにつれて紫外線対策の手をゆるめてしまう人も多いのでは? 最後に、秋に向けて使いたいおすすめのスキンケアアイテムを教えてもらいました。

「紫外線の多い夏を過ぎても通年で使ってほしいのが日焼け止め。『エンビロン ラドローション』は、ビタミンC・E配合でスキンケアをしながらサンケアをしてくれる優れもの。夏の間のダメージを回復させてくれるアイテムとしてもおすすめします」(藤井先生)

エンビロン ラドローション 25ml 3,348円(税込)



※エンビロンは、全国のクリニック・サロンで購入できます
http://www.environ.jp/shop/sp/list.html

美肌の大敵、シミ・シワ、くすみ、たるみの原因は、加齢が20%で、残りの80%は紫外線のダメージによるものだと言われています。10年後、20年後の肌のために、夏が終わってもしっかり紫外線対策をしましょう!

監修/藤井佳苗
西麻布ヒフ・形成外科院長。美容・アンチエイジングのスペシャリストとして、雑誌やテレビでも活躍中。
西麻布ヒフ・形成外科公式HP(http://nishiazabu111.com

<illust:miya/topdesign:tongpoo/text:K-writer’s Club>