枕がクサっ! 指摘されるとかなりショックな“オヤジ臭”の正体

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■オヤジは何故、臭うのか……。

「オヤジ臭」、という言葉を聞くようになってからしばらく経ちます。脂っぽい、すえたようなニオイを連想させる、何とも言えない響きを持つ言葉です。満員電車や人ごみなどで、一部の中高年の方から発せられる「あのニオイ」というとわかりやすいかもしれません。

この「オヤジ臭」、またの名を「加齢臭」ともいいます。加齢臭対策のボディーソープなどを、店頭で見かける機会も多くなりました。さて、そもそもこのニオイの原因とは、一体何なのでしょうか。

■ズバリ「酸化したアブラ」が臭いの原因

加齢臭(オヤジ臭)の原因は、「ノネナール」という物質です。この物質は人体の悪臭の原因にもなっており、皮脂を分泌する皮脂腺から出る脂肪酸が酸化したり、あるいはこの脂肪酸が表皮上で発酵してできるものです。ひらたくいうと「酸化したアブラ」ということになります。これがなぜ中年以降急激に増えてくるかというと、一説には偏食や生活習慣の乱れ、高血圧、肝機能の低下、ストレスによる免疫機能の低下だといわれています。

■臭いを断つ、目からウロコのオヤジ臭対策!

自分ではなかなか気づきにくいニオイですが、ひそかに気にされている方も多いという加齢臭。ここで加齢臭ケアのポイントについて少しお伝えしたいと思います。その前に、「ノネナール」の溜まりやすい場所を把握しておきましょう。「ノネナール」は頭部、首元、耳元、肩や背中といった上半身、特に襟元に集中します。そのため臭いを予防するには、ワイシャツなどをこまめに着替える、そして耳の裏や首の後ろといった普段洗いにくい部位も時間をかけて、しっかり洗うことが大切です。また、一般的な石油ベースのシャンプーやボディソープでなく、石鹸をベースとしたものを使用すると、ニオイの原因となる皮脂をより強力に洗い流すことができます。

ノネナールの発生自体を減らすためには、野菜や海藻類を多くとり、肉を控えめにすることが効果的です。その他、適度な運動も臭いの原因となる活性酸素を減らします。逆にタバコや深酒は健康に良くないだけでなく、複合臭となって加齢臭を強めてしまうので可能であれば控えるようにしましょう。

■まとめ

オヤジ臭を抑制するためには、皮脂をしっかり洗浄するといった清潔さをキープすることと、食生活の見直しが欠かせません!

(36歳女性精神科医/Doctors Me)

※画像は本文と関係ありません