半数以上が感じている、出産後に起こる夫婦関係の変化とは?

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子どもが生まれると夫婦の生活は一変するとはよく聞く話。呼び名が「パパ」「ママ」になったり、夫婦の時間を持ちづらくなったり……といった悩みも少なくないようですが、果たしてその実態は? そこで、マイナビウエディング編集部では「子どもができてから変わったふたりの関係性」について、既婚男女にアンケートを実施しました。

■半数以上が「ふたりの関係が変わった」
Q.子どもができてから、夫婦ふたりの関係が変わったと思うことはりますか?
はい(54.0%)
いいえ(46.0%)

これに対し、半数以上が「変わった」と回答。具体的にふたりの関係性にどのような変化があったのか聞きました。

■夫婦ではなく、父と母になった
まずは、よい変化から見ていきましょう。「夫婦というよりも父さん母さんになりました」(男性/41歳/結婚10年目以上、以下は年数のみ)、「存在が妻からお母さんに変わっているような気がする」(女性/35歳/10年目以上)などのように、奥さまは母に、旦那さまは父にと男女ではなく「子どもの親」としての関係性に変わった、とする声が目立ちます。

■奥さまが強くなった
「母になって強くなった」(女性/30歳/2年目)、「私の態度がでかくなった」(女性/29歳/3年目)などのように、自身を「精神的に強くなった」と感じる奥さまも多め。旦那さま側も「妻が強くなった」(男性/32歳/3年目)と、ふたりの関係性において奥さまのほうがやや強いと感じる人も少なくないようです。

■夫婦の絆が深まった
特に共働き世帯においては、ふたりで協力して子育てをする必要があります。そのため「子どもを中心にさらに絆が深まった気がする」(男性/32歳/4年目)、「子どもを育てるために協力しないといけないという意識がおたがいに高まった」(女性/36歳/8年目)など、子どもを軸に家族としての関係性が深まったとする声も多く寄せられました。

■旦那さまへの愛情が減った
ここからは、少し残念な変化を見ていきます。「夫に向いていた愛情のほとんどが子どもに向いてしまった」(女性/37歳/10年目以上)、「子ども中心で旦那に構わなくなった」(女性/34歳/5年目)など、奥さま自身子育てにいっぱいいっぱいで「旦那さまに気配りできていない」と悩むパターンも少なくありません。一方で「子供一辺倒になり、旦那の扱いが徐々に雑になって行ってます」(男性/45歳/8年目)と嘆く旦那さまも……。さらに年数が経過すると「子どものこと以外、特に会話する内容が無くなった」(男性/50歳以上/10年目以上)と寂しい声も。子育てが落ち着いてきたら共通の趣味を持つなど、夫婦ふたりのコミュニケーションも大切にしたほうがいいのかも。

■夫婦間のスキンシップが減った
「おたがいにまずは子どもを最優先! ちょっと淋しい気もありますがしょうがないと思っています」(女性/27歳/2年目)の声に象徴されるように、出産後はあらゆることが子ども中心に回っていくもの。そのため、「ふたりでラブラブすることが減った。子どもの手前恥ずかしいから」(女性/32歳/6年目)など、夫婦で愛情を交換し合う時間が減ったとお悩みの夫婦も多め。「名前で呼ばなくなった。照れもあるけど子どもに合わせてしまうから」(女性/31歳/6年目)といった声も聞かれましたが、子どもの前ではパパ・ママと呼び合っても、ふたりで過ごすときは名前で呼ぶなど、お互いを男女として尊重するための工夫もしたいところ。

子どもが生まれると生活環境が大きく変わるため、何らかの変化が生じるのは当然。親として子育てに協力し合うよい関係性を維持しつつも、夫婦としての親密感もキープし続けられるようにしたいものですね。

※アンケート対象
調査時期:2014年1月31日〜2014年2月7日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数: 20〜50代の既婚男女137名
調査方法:インターネットアンケート

(文/池田園子)